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【独自】長野市松代町のブドウ畑に子グマ ネットに引っかかり死ぬ 近くに親グマいる可能性も 警戒続く

2024年9月10日 18:12
【独自】長野市松代町のブドウ畑に子グマ ネットに引っかかり死ぬ 近くに親グマいる可能性も 警戒続く

クマの出没に厳重な警戒が呼び掛けられる中、長野市松代町のブドウ畑ではネットにひっかかり死んでいるツキノワグマが見つかりました。

クマは子熊で、近くには、まだ親グマがいる恐れがあり、警戒が続いています。

ネットに絡まった状態で見つかったツキノワグマ。

9日夕方、長野市松代町東条で農家から「ブドウ畑にクマがいる」とJAに通報がありました。

猟友会が確認をしたところネットにひっかかったツキノワグマを発見。

すでに死んでいて、体長60センチほどの子熊でした。

小椿希美アナウンサー
「松代町の山間にあるブドウ畑です。こちら下を見ますとクマに食い散らかされたような跡が残っています。そして子熊が発見されたのはこの奥で、ネットに引っ掛かった状態で発見されました」

周辺では、クマに食べられたとみられるブドウの残骸や、クマのフンが見つかりました。

人への被害はありませんでした。

最初にクマを見つけた農家は朝と夕方にブドウ畑に来ることを日課にしていました。

クマを発見した農家
「びっくりおっかなくてまわりに他に(クマが)いないわなと思って慌てて見てもう一目散に逃げるだけ。ここならこんだけ囲ってあれば大丈夫だろうっていう気があったからね」

今回、クマの姿を初めて見たといいますが、これまで、畑で育てていた巨峰の半分以上がクマによるとみられる被害に遭っていました。

猟友会は、まだ近くに親グマがいる恐れがあるとして、警戒を続けています。

長野地方猟友会 松代支部原 広平 支部長
「松代地域なんですけども最近特に(クマの)個体が増えまして昔にはないような状況。朝早く収穫しに来る農家さん本当に藪からいつ突然(クマが)出てくるか分からないので、ちょっとおかしいと思ったらそこに近寄らないですぐ(市や猟友会などに)連絡をいただければありがたいかなと思います」

県内では9日、5つの地域に「ツキノワグマの出没警報」が出されました。

また、ほかの地域には出没注意報が継続して出されています。

クマの目撃件数は県内で先月「323件」あり、去年の8月より50件ほど増えています。

長野地方猟友会・松代支部では、今度の日曜日、松代地区をパトロールする予定で警戒を強めています。

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