「被爆者の証言はもう10年が限界」 被爆の現実を次の世代に…ノーベル平和賞受賞の日本被団協代表委員が長野市で講演 核兵器廃絶を訴え【長野】
去年、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協、日本原水爆被害者団体協議会の代表委員、田中煕巳さんが19日、長野市で講演し核兵器廃絶を訴えました。
日本被団協 田中煕巳代表委員
「被爆者から考えればですね、核兵器を使うということを政治家が言っているのは本当に大変なことだと私たちは思っている。絶対使ってはいけない、持ってはいけない」
長野市で講演したのは去年のノーベル平和賞に選ばれた日本被団協の代表委員、田中煕巳さん92歳です。1945年8月9日、中学1年生のときに長崎で被爆した田中さんは、その半生を被爆者運動に懸けてきました。去年、ノルウェーで開かれたノーべル平和賞授賞式では世界に向けて核兵器の廃絶を訴えました。
日本被団協 田中煕巳代表委員
「被爆者の証言はもう10年が限界。今ちょうど被爆者と次の世代、もっと若い人たちが接する最後の機会だと思いますので」
戦後80年の今年、田中さんは被爆者の証言や被爆の現実を次の世代につなげる大事な年にしてほしいと呼び掛けました。