×

「安全を守るために必ず見て」県教委・落雷対策の研修動画を公開

2024年7月10日 18:57

猛暑から一転、県内には梅雨空が戻り、時折、雷を伴う大雨が降ったところもありました。
不安定な天気の中で気をつけたいのが雷。
今年4月には、宮崎市で落雷事故が起きていて、県が再発を防ぐための研修動画を公開しています。

九州付近に停滞する梅雨前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込み、県内は大気の状態が不安定になっています。

今後は梅雨前線が南下し、15日にかけて雨や曇りの天気が続く見込みです。

こうした中で注意しないといけないのが落雷です。

今年4月、宮崎市にある高校のサッカーグラウンドに雷が落ち、交流試合に来ていた熊本県の高校生18人が病院に搬送されました。
このうち1人は、現在も意識不明の重体となっています。

(秦萌記者)
「この事故を受けて、県は部活動指導員などに向け、落雷事故防止の研修動画を公開しました」

6月28日に公開されたこちらの研修動画。
県教育委員会の依頼を受けて宮崎地方気象台が制作しました。

動画の中では、雨雲の動きや雷の予報を確認できる気象庁のシステム「ナウキャスト」の使い方や、落雷事故が起きた時の雨雲や雷の状況を紹介しています。

県教委は、公立の中学校と県立高校で活動する、およそ260人の部活動指導員に研修で動画を見てもらうほか、屋外の部活動を担当する教員にも、動画を視聴するよう通知しました。

(県スポーツ振興課 齋賀哲也課長補佐)
「部活動指導員は採用の任期がバラバラなので、いつでもどこでも研修を受けられるということで動画を作成し、オンライン上に載せています」
「学校行事などもありますので、小・中・高校すべての先生方が、この動画を見て安全に対しての共通理解ができればと思います」

動画は、県教育研修センターのホームページで公開されていて、県教委は「子供たちの安全を守るために関係者は必ず見てほしい」と呼びかけています。

    テレビ宮崎のニュース