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あす「歌会始の儀」 最年少入選・延岡市の女子高校生の素顔に迫る

2025年1月21日 19:02
あす「歌会始の儀」 最年少入選・延岡市の女子高校生の素顔に迫る
テレビ宮崎

22日皇居・宮殿で新春恒例の宮中行事「歌会始の儀」が行われます。

歌会始の儀は、年の初めに共通のお題をもとに作った短歌を詠む行事で、天皇皇后両陛下をはじめとする皇族方、一般応募で入選した人たちの歌が披露されます。

宮内庁によりますと、宮中で行われる歌会始の起源は少なくとも鎌倉時代まで遡ることができるということです。この長い歴史をもつ「歌会始の儀」に参加する一般の入選者10人に、今回、延岡市の高校1年生が選ばれました。

県内では31年ぶり、今回、最年少で選ばれた女性に歌会始に臨む思いを聞きました。

(延岡学園尚学館高等部1年・森山文結さん)
「まさか自分が入選するとは思っていなかったので、とても驚きました。すごくうれしかったです」

延岡学園尚学館高等部1年の森山文結さん16歳。国内と海外合わせて1万6250首の一般応募の中から歌会始の入選者10人に選ばれました。県内からは31年ぶり記録がある1947年以降で9人目の快挙です。

今回の入選者の中で最年少の森山さん。短歌歴はまだ2年ほどですが、俳句をたしなむ母や祖母の影響で幼い頃から俳句や短歌に触れる機会が多かったと言います。

先週水曜の放課後、森山さんが所属する文芸部・俳句同好会のメンバーや森山さんの母・栄子さんなどが集まり、句会が開かれました。

(母・森山栄子さん)
「「短歌や俳句をやらないか」と直接言ったことはないのですが、何となく側で聞いていて、5・7・5という数にも親しんで育ってきたのかなと思っています」

句会では、共通のテーマでそれぞれが詠んだ句を持ち寄り、講評しあいます。

「何色か分かんないから何色ってどういうこと?」

「何色で止めた方が想像が働いて楽しい。けど、冬茜って言ってしまうと色が出てしまうから」

5・7・5の17音で構成される俳句と5・7・5・7・7の31音で構成される短歌。

森山さんにその違いを聞いてみると…。

(延岡学園尚学館高等部1年・森山文結さん)
「短歌の方が自分の心情を表す余裕がある。俳句は自分の心情を表さない分、そのとき見た景色などを書くことができるので、両方違った良さはある」

そんな森山さんが日頃から心がけていることが…。

(延岡学園尚学館高等部1年・森山文結さん)
「音楽や本を読んでいるとき、印象に残った言葉やそれを聞いて自分が思ったことを書いています」

(俳句同好会のメンバー帯谷到子さん)
「詠む歌や句などが輪郭がぼやけているみたいな、現実との境界線が曖昧な感じをすくい取って詠むのがすごく上手」

(俳句同好会のメンバー請関真歩さん)
「大人っぽいけどすごいかわいくて、けどやっぱり俳句や短歌は文結ちゃんの感性があふれ出てくるのを作るから、すごい大好きです」

(森山文結さん)
「嬉しいです」

いよいよ22日行われる「歌会始の儀」。森山さんが詠んだ短歌は、その場で初めて公になります。

作品のお題は「夢」です。

(延岡学園尚学館高等部1年・森山文結さん)
「「夢」というすごく明るいお題に相反して自分の不安みたいなものも短歌にしていますし、ちょっと言葉のリズムが気に入らなかったりして不安です」

緊張や不安も感じているようですが…。

(延岡学園尚学館高等部1年・森山文結さん)
「学生がこんなことを考えているということを感じていただけたら嬉しい」

森山文結さんの「文結」という名前には、本好きなお父さんとお母さんからの言葉で人とつながってもらいたいという思いが込められている。

22日、どんな歌が詠まれるのか、楽しみですね。

最終更新日:2025年1月21日 19:23
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