酒田港に初の国内定期コンテナ航路開設 博多・門司港と結ぶ「フィーダー(支線)航路」・山形
酒田港と博多港などを結ぶ国内定期コンテナ航路がはじめて開設され、就航式が行われました。
新たに開設された国内定期コンテナ航路で10日、酒田北港高砂ふ頭に接岸したのは、静岡県に本社がある鈴与海運のコンテナ船「みわ」です。「みわ」は総トン数749トンで、20フィートコンテナに換算すると最大で199個分の貨物を積むことができます。従来の航路は、福岡県の門司・博多の各港と新潟港を結ぶものでしたが、新たな航路は博多港を出た船がまず酒田港に入港してコンテナの陸揚げや積み込みを行い、次に、新潟港を経由して門司と博多の各港へと向かいます。この航路は、国内の基幹航路に接続する支線の役割を担う航路「フィーダー航路」の一つで、酒田港には初めて開設されました。
高砂ふ頭の国際ターミナルで就航式が行われ、関係者がテープカットして初の国内定期コンテナ航路の開設を祝いました。
県県産品・貿易振興課伊藤秀敏主幹「物流の2024年問題がある中で今回九州方面、ひいては西日本方面に向けてモーダルシフト(船や鉄道への輸送の転換)手段を提供することが出来たので大変ほっとしている」
初入港した「みわ」は、県内企業が製造した製品を輸送するための空のコンテナを陸揚げし、新潟港へ向けて出港しました。