破産した酒田市の商業施設「マリーン5清水屋」 跡地の売却に地権者全員の同意得られず 進展なし
おととし夏に破産した酒田市の商業施設「マリーン5 清水屋」の債権者集会が25日、市内で開かれました。跡地の売却に地権者全員の同意が得られずこれまでの交渉から進展がありませんでした。
酒田市の山形地裁酒田支部で非公開で開かれた「マリーン5 清水屋」の債権者集会には、地権者を含むおよそ20人が出席しました。
破産管財人によりますと清水屋跡地の購入を希望している県内企業は、それぞれの地権者に坪単価「10万円弱」の購入金額を提示しています。
集会であわせて9つの個人と法人からなる地権者のうち、4つは提示額での売却に賛成、他の4つは価格の増額などの条件つきで賛成、残りの1つは売却に反対の姿勢を見せました。売却には地権者全員の同意が必要ですが、この日の交渉で進展は見られませんでした。
破産管財人「あの場所の不動産としての価値が低下していく。建築コストが上がっていくとなればどこかで企業による再開発が実現不可能なプランになる可能性も十分にある」
次回の債権者集会は来年1月22日です。