教員の休日の負担減らす山形県内の「部活動改革」自治体でばらつき 研修会で担当者が情報共有
中学校の休日の部活動の場を学校から地域のスポーツクラブなどへ移行する取り組みがいま、進められています。こうした中、山形県内の自治体の担当者が移行に向けた課題の解決などについて話し合う研修会が19日、山形市で開かれました。
研修会には、村山地域の自治体の担当者などが参加しました。
中学校の部活動をめぐっては、休日も教員が働くことの負担を減らすことが課題となっています。こうした中、県は政府の意向を踏まえ、来年度末までをめどに休日の部活動を学校から地域のスポーツクラブ活動への移行を目指す「部活動改革」を推進しています。県によりますと、県内の公立中学校の部活動は昨年度時点でおよそ3割で休日の地域移行が進んでいるということです。
研修会では、出席者が「部活動改革の周知」や「指導者の確保」といった各自治体が取り組みべき課題などを挙げ、ほかの自治体の出席者と意見を交わしました。
出席者「地域移行が進んでいないところとの合同チームだったり練習試合を組む際には顧問同士でやってしまう。地域の指導者や保護者会が練習試合を組めるような体制に持っていく必要がある」
県学校体育保健課高橋 愛 課長補佐「市町村で取り組み状況のばらつき出てきたと認識しているのでこのような研修会を通して市町村の取り組みが推進されるといいと期待している」
県は今後、各自治体がスムーズに休日の部活動の地域移行ができるよう「地域の指導者の確保」といった環境づくりを進めていきたいとしています。