離島・飛島を結ぶ定期船「とびしま」バードウォッチング漫画とコラボし新デザインの船体に 山形・酒田市
山形県酒田市の離島・飛島と酒田港を結ぶ定期船「とびしま」がバードウォッチング漫画とコラボレーションした新たなデザインの船体となりました。この船の運航は11月16日から始まり、利用客の増加に期待が寄せられています。
定期船「とびしま」に新たにデザインされたのは、山形県内が主な舞台となっているバードウォッチング漫画「しあわせ鳥見んぐ」の女性キャラクターたちです。船体の右舷側に作者の「わらびもちきなこ」さんの書き下ろしイラストで深い青色の髪の毛が特徴的な大学生「時庭翼」が描かれ、反対の左舷側には淡いベージュの髪の芸術大学生「宮内すず」が描かれました。
「しあわせ鳥見んぐ」の単行本の第2巻は、飛島が舞台として描かれていて、定期船「とびしま」も登場します。そこで酒田市が今年度、飛島のガイドマップに漫画のイラストを採用したところ人気を呼んでいて、今回、「とびしま」の船体の定期検査と改修にあわせたタイミングでさらなるコラボレーションが実現しました。
定期航路事業所・中條和志所長「非常に大きな3メートルサイズの絵ですので、作成する方も実は本当大変だったらしいです。粗が見えないようにということで。おかげさまできれいなラッピングが完成したと思います」
船体のデザイン以外にも船内には主要なキャラクターの等身大パネルやオリジナルポスターなども展示されています。
このため、一部の漫画ファンの間では、定期船「とびしま」が「鳥見んぐ号」の愛称で呼ばれているということです。
実際に乗船した漫画ファンらによるインターネット上のSNSなどでの発信も期待されています。
定期航路事業所・中條和志所長「作品の聖地巡礼という形で飛島はそもそもどこにあるんだという方々が一度飛島に行ってみようかとそんな気持ちになってくれるのかなと期待している」
漫画キャラクターがデザインされた「とびしま」は、11月16日から来年9月まで運航される予定です。