外来種ブラックバスの魚粉を肥料で活用しサトイモ栽培 芋煮で振る舞う アユが増加する川に
外来魚でアユの天敵となっているブラックバスを肥料に活用して栽培したサトイモを振る舞う芋煮会が13日、白鷹町で開かれました。最上川の環境を守ろうと始まった取り組みで、参加者はブラックバスの有効利用を広げていきたいとしています。
白鷹町で開かれた芋煮会。
参加者「大変おいしかった」「里芋のねっとり感大きく食べ応えがあり非常においしい」
メイン食材のサトイモの栽培に使われたのは、アユの天敵の外来魚「ブラックバス」を加工した魚粉です。白鷹町では、町内のアユを保護しようと2020年から最上川でブラックバス釣り大会を開催し、ブラックバスの減少とアユの生育数増加に取り組んでいます。
今回の芋煮会を主催した最上川の環境保全に取り組む団体「最上川229ネットワーク」は、大会で釣り上げられたブラックバスを有効活用しようと、おととしから鶴岡市の鶴岡工業高等専門学校と協力しブラックバスの肥料化をスタート。魚粉を肥料にしたサトイモの生産に取り組んでいます。芋煮会には、町内外から合わせて46人が参加し、ブラックバスの魚粉で大きく育ったサトイモを味わいました。
参加者「すごい柔らかい」「柔らかいこれぞ山形の秋の風物詩」
最上川229ネットワーク今野正明共同代表「アユは昔はたくさん取れたが今はなかなか取れない。ブラックバスを釣ってもらって楽しみながら最上川を見つめ直そうと」
ネットワークでは、取り組みを通じて、ブラックバスの有効活用がさらに広がってほしいと話しています。