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山形市で加温サクランボの花が満開 暖冬で管理難しく 「母の日」ごろに出荷ピーク

2024年2月28日 18:18
山形市で加温サクランボの花が満開 暖冬で管理難しく 「母の日」ごろに出荷ピーク

山形市の園地でいま、ハウス栽培の加温サクランボの花が満開を迎え、一足早い春の訪れを告げています。

山形市成安地区の鈴木淳さんのサクランボハウスでは28日、地区の生産者や県外の市場関係者らおよそ30人が集まり、一足早い花見を楽しみました。

生産者「いよいよ始まったなという感じ。ここ数年遅霜とかいろんな被害があって安定しない収量だったりするが、いいサクランボをいっぱい採りたい」

生産者「安全で安心でおいしいサクランボを消費者に届けたいとみんな思っている」

この園地ではことし、加温サクランボの生育が去年に比べて3日ほど早まっています。

生産者 鈴木淳さん「花が一気に咲いちゃった。例年より早く花が咲いたのは暖冬の影響。今までにかつてないことなので管理も難しい」

通常は開花から満開までに1週間かかるところ、ことしは平年より気温が高い日が続いたことで3日程度に早まりました。
その一方、2月下旬から気温が低い日が多くハウス内の適切な温度管理が重要だといいます。

生産者 鈴木淳さん「順調に収獲・出荷しておいしいものを出せればいい」

今、生産者を悩ませているのが、年々上昇している資材や農薬などの価格です。花見に先駆けて行われた出荷協議会では、生産者から市場関係者に販売価格の底上げを求める声が上がりました。

生産者 鈴木淳さん「資材代が上がっているが販売価格が据え置き状態なのでできれば販売価格も上がってくれればいいなと思っている」

東京の市場関係者「年々果実自体の価格は上がってきている状況。いい品質のものを出荷してもらえればしっかりと単価に対して応えていきたいと思っているので、販売努力をしていきたい」

ことしの加温サクランボの出荷は4月10日ごろから関東や関西方面に向けて始まり、最も需要が多くなる5月12日の「母の日」の前後にピークを迎えます。

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