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暖冬の影響で1か月遅れ 長井市で行者ニンニクとニラを交配させた野菜「行者菜」の出荷始まる

2024年2月27日 18:09
暖冬の影響で1か月遅れ 長井市で行者ニンニクとニラを交配させた野菜「行者菜」の出荷始まる

行者ニンニクと二ラの特徴をあわせ持つハウス栽培の行者菜の出荷が山形県長井市で27日、始まりました。ことしは暖冬の影響により1カ月遅れの出荷となりましたが香りの強い行者菜が育ちました。

長井市の遠藤孝志さんのハウスです。ハウス栽培した冬の行者菜の出荷が始まりました。
行者菜は、行者ニンニクとニラを交配させた野菜で、ニラのシャキシャキとした食感とニンニクの風味豊かな香りを楽しむことができます。

生産者・遠藤孝志さん「根元の部分が一番香りが強い。食欲を誘う香りが出ている」

ハウスで行者菜を栽培しているのは市内では遠藤さんのみです。ハウス栽培では、一度寒さにさらした行者菜の球根を、ハウスで再び温めて、生育を促します。しかし、ことしは暖冬で気温が下がらずさらに去年の猛暑で球根が弱ったことで、生育が遅れました。

生産者・遠藤孝志さん「夏の暑さがかなり影響していて雨が降らなかったことで行者菜の球根にダメージを受けた。1月に出荷をできなかった分不安ではあったが2月は伸びてくれたのですごく安心している」

収穫された行者菜は市内の飲食店で提供されます。市内の飲食店「中央会館」では、行者菜を使ったもつ鍋を味わえます。ことしは、新年会の需要が本格復活してもつ鍋の注文数も増えているということです。

中央会館・女将村田裕子さん「3年ぶりに来たお客さんもいて本当にコロナが明けてよかったねと。もつ鍋で体の中から温まってもらい行者のパワーで頑張っていただきたい」

生産者・遠藤孝志さん「暖冬といいつつもまだまだ寒さが続くのでお鍋に入れていただきたい。ハウス物は夏物に比べて柔らかいのでおひたしや炒め物など冬の栄養源として食べてほしい」

ハウス栽培の行者菜の収穫は3月まで続き市内の産直施設で販売されます。

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