山形県内の女性ら3人から祈祷料の名目で合わせて800数十万円をだまし取ったとして17日再逮捕された酒田市の僧侶の男が18日送検されました。「男は有名な寺に祈祷させる」と被害者に言ったものの寺に依頼していないことが分かりました。

送検されたのは酒田市内に事務所を置く宗教法人「大日院」の僧侶宗像法照こと真鍋明夫容疑者（67）です。18日正午ごろ盛岡市内の警察署から検察に身柄が送られました。
警察の調べによりますと真鍋容疑者はおととし6月からことし3月ごろまでの間に寒河江市や岩手県一関市などであわせて3人に対し「悪い因縁や原因を取り除くためには祈祷が必要」、「有名寺院に祈祷させる」などと言って、祈祷料として合わせて800数十万円をだまし取った疑いがもたれています。
これまでの警察の調べで真鍋容疑者は有名寺院に祈祷の依頼をしたことがないことが新たに分かりました。真鍋容疑者ら逮捕された大日院の僧侶3人は東北地方の各地で「相談料2000円」と記載したチラシなどで参加者を集めホテルなどを会場に1対1で相談会を開き、祈祷を勧誘していました。相談会で集めた金額は4億円以上とみられています。