園児への性的虐待や補助金の不正受給で行政処分 山形市の認定こども園が2月末に廃園
園児への性的虐待や補助金の不正受給で行政処分を受け、刑事告訴されていた山形市の認定こども園「南光幼稚園」が2月末で廃園することがわかりました。
2月末で廃園するのは山形市の学校法人「栴檀学園」が運営する認定こども園「南光幼稚園」です。南光幼稚園をめぐっては、法人の理事長兼園長の男性が園児の女の子のおむつを突然下げるなどの複数の園児への性的虐待を行っていたことがおととし、明らかになりました。
また、2019年度から2022年度にかけて市からの補助金と給付金合わせて「3700万円」を不正に受け取っていたとしておととし10月、「1年間の新規入園者受け入れ停止」の行政処分を受けました。
市によりますと、園は処分を受けて以降、休園を続けていましたが、去年12月上旬、理事長兼園長の男性が市に対して「廃園」を申請し、市は1月下旬に認可したということです。廃園の理由について、男性は「職員採用の目途が立たないため」と説明しているということです。
一方、市は園が不正請求を行った期間が長く、不正受給した額も大きく悪質だとして、理事長兼園長の男性を詐欺罪で刑事告訴していて、山形警察署が捜査を続けています。