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口どけの良い牛肉の数値を「見える化」 山形牛の枝肉共進会で新たな賞設ける

2024年9月17日 18:15
口どけの良い牛肉の数値を「見える化」 山形牛の枝肉共進会で新たな賞設ける

優れた山形牛を審査する枝肉共進会が17日、山形市で開かれました。今回は肉のおいしさの目安を数値を使って「見える化」した新たな審査も行われました。

県食肉公社で開かれた枝肉共進会には県内で生まれ育った山形牛の黒毛和種およそ100頭の枝肉が出品されました。

赤身のきめ細かさなどを基準に審査が行われ、尾花沢市の「べごや金治」が出品した枝肉が最高賞のチャンピオン牛に選ばれました。
出品された枝肉は午後から競りにかけられ、河北町の斉藤畜産が出品した枝肉が最高額の1キロ当たり3419円で競り落とされました。
今回は県畜産研究所による肉の食味を見える化した新たな審査も行われました。

県農業総合研究センター畜産研究所 阿部正博所長「山形牛の一番の特長である霜の質の良さを生産者や購買者に目で分かって取引してもらえるように競りの参考に使ってもらえるような取り組みをした」

表示されている数値は枝肉の脂肪の中に「MUFA」と呼ばれる脂肪酸がどのくらい含まれているかを表したものです。数値が大きいほど口どけのよい牛肉であるとされ、特別賞に選ばれました。

県農業総合研究センター畜産研究所 阿部正博所長「より良いものが高く取引されるように生産者の収益性が高まるように価格が反映できれば嬉しい」

チャンピオン賞べごや金治 折原雄翼社長「これからの山形牛を色んな人に手を取ってもらえるチャンスが来るのかなと思うと楽しみには思う。食べてくれる人が笑顔になることが一番大事。その次に数字を求めていきたい」

県畜産研究所は今後、「MUFA」の分析体制を強化したいとしています。。

最終更新日:2024年9月17日 22:03
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