温泉旅館で「eスポーツ」 地域活性化・にぎわいを狙う 東根市で体験会開催
スポーツ競技としてコンピューターゲームの腕を競う「eスポーツ」の体験会が26日、山形県東根市で開かれました。会場となったのは温泉旅館、地元の活性化を狙ったイベントにおよそ250人が集まりました。
親子連れや若者の姿でにぎわう会場。夢中になっているのはレーシングゲームや、対戦型格闘ゲームなどさまざまです。
東根温泉協同組合・元木博史理事長「eスポーツを取り組んで3年目なんですけど、eスポーツを通じた地域活性化を狙っています」
eスポーツは、スポーツ競技としてコンピューターゲームの腕を競うもので、「日本eスポーツ連合」によりますと、その市場規模は2022年に116億円を超えています。
地元の温泉街ににぎわいを取り戻そうと、東根温泉の協同組合は3年前からこうした体験会を実施。温泉旅館を会場に設定しました。26日も、園児からお年寄りまでおよそ250人が集まりました。
山形市から「正直、こんな会場は意外。すごい広々と楽しませてもらってます」「(やってみてどう?)楽しかった。(ゲーム好き?)うん」
天童市から「温泉にも入れるし、ゲームもできるし楽しい」
最近、友人からeスポーツを教わり、体験会に参加してみたというこちらの夫婦はー。
尾花沢市から「いろいろなゲームがあって面白い。親子もいるのでびっくり。若者だけだと思っていた」
東根温泉の協同組合によりますと、現在、市内の温泉旅館の集客は、コロナ禍前と比べて7割ほどに留まっているということです。
新しい客層の獲得と温泉街の活性化に期待して始めた取り組みがeスポーツでした。
東根温泉協同組合・元木博史理事長「わずかずつではあるが、宿泊にもつながっている。『温泉でeスポーツいいね』って言ってくれる声も数多く寄せてもらっている。こんな楽しみ方、温泉場でeスポーツが定着してくれたらうれしい」
東根温泉協同組合は、今後もeスポーツのイベントを積極的に開催するほか、旅館でのイベントを検討している団体への支援を行っていく考えです。