山形県内のスキー場 雪不足続く 蔵王温泉スキー場3分の1のゲレンデが滑走できず
山形県内各地のスキー場でシーズンを迎えていますが雪不足が直撃しています。山形市の蔵王温泉スキー場は例年この時期、全面滑走可能となりますが、ことしは3分の1以上のゲレンデがまだ滑走できない状況となっています。
中川悠アナウンサー「蔵王の上の台ゲレンデです。風はほとんどありません。上空は薄い雲、時折晴れ間も見えます。きょうも外国人観光客を中心に多くの人でにぎわっています」
山形市の蔵王温泉スキー場、平日の25日も国内外から多くの観光客が訪れ、スキーやスノーボードを楽しんでいました。
広島からの親子「すごい雪がよくてすごく滑りやすい」「めちゃくちゃふわふわで転んでも気持ちいい」
県内からの親子「山形出身だが蔵王来たの初めてで今回来られてうれしい」「たのしかった」
台湾から「台湾から」「ビューティフル」「スノーボードは初めてちょっと難しい」
一方で、こんな声も…
仙台から「雪があるところはあるが地面が見えていたり石が転がっていたりするところもあったのでそこは滑りづらかった」
上の台ゲレンデを管理する蔵王温泉観光によりますと現在、ゲレンデの積雪は例年の同じ時期の半分、25センチほどということです。
蔵王温泉観光 渡辺康裕総務部長「原因はやはり暖冬。12月に入ってからも暖かかったので雪の降り方も少なかった」
また、蔵王索道協会によりますと、例年、12月末は蔵王温泉スキー場にある14のゲレンデ全てで滑走が可能となっていますが雪不足のため、ことしは9つのゲレンデにとどまっているということです。
蔵王温泉観光 渡辺康裕総務部長「人工降雪機を使ってゲレンデの雪の状況を安定させる作業をしている。とにかく楽しんでもらえるようないい思い出を作れるようなゲレンデにしていきたい」
山形地方気象台によりますと、県内は年末年始、平年より気温が高い日が続く見込みです。書き入れ時もまとまった雪が見込めず、スキー場関係者の不安はしばらく続きそうです。