山形・戸沢村のソバとコメを使った焼酎の仕込み 大雨被害で収穫量は減少 12月に販売予定
去年7月の大雨で大きな被害を受けた戸沢村のソバとコメを使った焼酎の仕込み作業が12日、寒河江市の酒蔵で行われました。
寒河江市にある古沢酒造では戸沢村などから委託を受け、毎年そば焼酎の仕込みを行っています。
戸沢村によりますと、去年7月の大雨では田んぼが浸水し、村内のコメの収穫量がおよそ2割減りました。また農道の崩落でソバの植え付けができず、200ヘクタールの畑のうち10ヘクタールほどで栽培ができなかったということです。
12日は戸沢村と県内で酒を販売する小売店の関係者が参加し、戸沢村産のソバ「最上早生」とブランド米「つや姫」を使って焼酎の仕込みを行いました。
参加者「熱いっす!!ソバのいい風味、香りがします」
参加者たちは蒸したソバを広げて粗熱を取った後、タンクに投入し、櫂と呼ばれる道具でかき混ぜました。
戸沢村 産業振興課 市川 泰博課長「例年よりも甘くて非常に香ばしい匂いがした仕込みまでたどり着けて本当にほっとしている」
古沢酒造 古沢 康太郎社長「きちんとした製品を作ることで戸沢村の方々にも喜んでいただけたらいいと思っていると同時に元気を出してもらって来年もソバとコメをつくってもらえればいい」
ことし仕込まれた720ミリリットル入りの瓶およそ2000本分のそば焼酎は、12月に販売される予定です。村内を始めとする県内の道の駅などで販売するということです。