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荘内銀行ときらやか銀行も即時振り込み機能停止へ 自動音声による詐欺被害受け

2025年3月14日 17:05
荘内銀行ときらやか銀行も即時振り込み機能停止へ 自動音声による詐欺被害受け

荘内銀行ときらやか銀行は14日、法人向けのインターネットバンキングの即時振り込み機能を17日から当面の間、停止すると発表しました。山形銀行をかたる不審な電話を受けた複数の企業がインターネットバンキングを通して多額の詐欺被害にあった事件を受けての対応です。

この事件は3月10日、山形銀行をかたる不審な自動音声電話を受けた県内の複数の企業がネットバンキングを通して不正に送金される多額の詐欺被害を受けたものです。被害の確認を受け、山形銀行では現在、法人向けのネットバンキングによるほかの銀行への即時振り込みの機能を停止しています。
この事件を受け、荘内銀行ときらやか銀行は14日、17日から法人向けネットバンキングの即時振り込みの機能を停止すると発表しました。荘内銀行ときらやか銀行によりますと、これまでのところ、それぞれの銀行をかたる不審な自動音声電話や不審電話に絡む不正送金の被害などは確認されていないということです。この事件ではこれまでに、フラワー長井線を運営する長井市の第3セクター「山形鉄道」が1億円余りの被害を受けたことがわかっています。
また、関係者によりますと、村山地方の複数の企業でも不正送金による被害が確認され、事件をめぐる被害の総額は10数億円に上る可能性があるということです。
山形銀行によりますと、これまでのところ、被害が確認されたのは10日のみだということです。山形銀行、荘内銀行、きらやか銀行のいずれも自動音声による案内は一切行っておらず、電話やメールなどで契約情報やパスワードなどを聞くことも一切ないとして、利用者への注意を呼びかけています。

最終更新日:2025年3月14日 20:20
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