酒田港沖に停泊中のタンカーから21日、「乗組員が行方不明になっている」と第二管区海上保安本部に通報がありました。

兵庫県の一等機関士の男性の行方が分からず海に落ちた可能性もあり、今も捜索が続いています。酒田海上保安部によりますと、21日午前8時すぎ酒田港沖に停泊中のタンカー「第一内海丸」3699トンから、「乗組員が行方不明になっている」と118番通報がありました。

行方が分からなくなっているのは、兵庫県の一等機関士の杉本大記さん（23）です。第一内海丸は愛媛県の汽船会社が所有する油輸送船で、19日仙台港を出発し、酒田港に向けて航行していました。杉本さんが最後に確認されたのは、秋田県沖を航行中のきのう午後7時半ごろでした。21日午前0時40分ごろに酒田港沖に停泊し、午前7時15分ごろ酒田港への入港準備を始めたところ杉本さんが現れず、船員が探しましたが船内で見つかりませんでした。

第二管区海上保安本部は、秋田海上保安部所属の巡視船2隻と仙台航空基地所属の航空機とヘリコプターそれに酒田海上保安部の巡視船べにばなを出動させて秋田沖から酒田港にかけての海域を探しています。また県警ヘリ「がっさん」も捜索に加わっていますが杉本さんの行方は分かっていません。