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プール熱の警報続く山形県内 「こまめな手洗いを」流行状況や予防のポイントを聞く

2023年11月22日 16:14
プール熱の警報続く山形県内 「こまめな手洗いを」流行状況や予防のポイントを聞く

例年、夏の時期に流行のピークを迎える「咽頭結膜熱」、いわゆる「プール熱」がいま全国的に感染拡大し、先週、山形県内では警戒レベルを超え、統計開始以来はじめて「警報」が発表されました。流行の状況や予防のポイントを医師に聞きました。

咽頭結膜熱、いわゆる「プール熱」は、アデノウイルスによる感染症で、子どもがかかりやすく、38~39度の高熱や喉の痛み、結膜炎などの症状が現れるのが特徴です。プールでの接触やタオルの共用などによって感染することから「プール熱」と呼ばれ、例年、6月から流行しはじめ、8月までの夏場にピークを迎えます。
本格的な冬の到来を間近に控えた時期での流行に、街の親子連れは…

親子連れ「予想外すぎて…」
親子連れ「プール熱など流行っているのにかかっちゃうこともあると思うので、手洗いうがいをこまめにするしかないかなと…」

県衛生研究所によりますと、11月19日までの1週間に、県内28の定点医療機関で報告されたプール熱の患者数は67人でした。保健所別では山形市と村山で警報レベルを超える状況で、県は15日、統計開始以来、初の「警報」を発表しました。警報は、現在も継続中です。
山形市内のクリニックには22日、午前中から多くの患者が診察に訪れていました。

橋本こどもクリニック・橋本基也院長「いろんなウイルスが年中活動しているので、ウイルスの季節感がだんだんなくなってきている。プール熱は前は市内に出ると市内全域に広まる印象だったが、北の方だけとか南の方だけとか、県内でも部分的に広まっている印象」

このクリニックでは、午前中にも1人、検査で陽性反応が確認されました。

橋本こどもクリニック・橋本基也院長「インフルエンザに関しては治療薬もあるが、アデノウイルスについては特別な治療薬がないので対症療法で頑張るしかない。日ごろからウイルス対策・感染対策としては、手洗いの徹底はいいことですけど…」

実は、アデノウイルスにはアルコール消毒が効きにくい特徴があります。そのため、アルコール消毒に頼るのではなくしっかりとした手洗いが必要です。さらに注意が必要なのが、手洗い後です。

橋本こどもクリニック・橋本基也院長「タオルの共用は当然しないようにしていただきたい、ハンカチなど一日何度も変えることができれば、それに越したことはない」

タオルなど手や体を拭くものを通してウイルスに感染するリスクがあるため、家族間などで使いまわさずに、タオルは一度使ったら取り換えましょう。現在、インフルエンザなど、ほかの感染症が流行しています。橋本院長は消毒した上でしっかり手洗いすることを徹底してほしいとしています。

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