咽頭結膜熱(プール熱)感染拡大 山形県が統計開始後初の警報発表 全国的に流行
子どもがかかりやすく高熱や結膜炎などの症状が出る「咽頭結膜熱」、いわゆる「プール熱」の感染が山形県内で拡大していて、県は15日、統計を開始した1999年度以降で初となる「咽頭結膜熱警報」を発表しました。
「咽頭結膜熱」はアデノウイルスによる感染症で、38~39度の高熱や結膜炎などの症状が現れます。子どもがかかりやすく、プールでの接触やタオルの共用によって感染することがあるため「プール熱」とも呼ばれています。
県衛生研究所によりますと、11月12日までの1週間に、県内28の定点医療機関で報告された「咽頭結膜熱」の患者数は86人でした。1医療機関当たりの平均患者数は県全体で3.07人で、警報の基準となる3人を上回ったため、咽頭結膜熱警報が発表されました。
警報の発表は、統計を開始した1999年度以降初めてです。保健所別では、山形市と村山で2週連続で感染者が増加し、警報レベルとなっています。「咽頭結膜熱」は、3歳から5歳の子どもがかかりやすく、現在、全国で流行が拡大しています。
県は感染対策として、手洗いうがいのほかタオルの共用は避けるよう呼びかけています。