「トラックに11m引きずられ…」交通事故で息子亡くした男性 高校生に“ながら運転”の危険訴え 山梨県
甲府市の高校で30日、交通事故で息子を亡くした男性が講演し、「ながら運転」の危険性などを訴えました。
「命の大切さを学ぶ授業」は東海大甲府高校で開かれ、全校生徒約680人が参加しました。
則竹崇智さん
「ながらスマホをしていたトラックにはねられ11メートルほど引きずられ、救急車で搬送された2時間後に天国に旅立ちました」
講師を務めたのは愛知県の則竹崇智さんです。
2016年、当時小学4年生だった息子を交通事故で亡くしました。
則竹さんの息子をひいたトラックの運転手は、スマートフォンでゲームをしながら運転していたといいます。
事故当時、息子が身に着けていた靴や水筒などの遺留品や写真を紹介しながら則竹さんは「ながら運転」の危険性を訴えました。
則竹崇智さん
「スマートフォンを見ながら運転している人を見かけないですか?事故を起こさなきゃいいだろう、これくらいなら大丈夫だろうという気持ちがどこかにあるんですよ。自分事としてどこまで捉えられるかということが安全意識、安全な行動がとれるという事だと思う」
また近年、相次いでいるSNSでの誹謗中傷にも触れ、「自分たちの手はながらスマホや誹謗中傷をするのではなく、夢と希望をつかむ手にしてほしい」と生徒に呼びかけました。
参加した生徒は
「ながらスマホによって起きる事故についての重大さを特に学んで、私たちがいつも使っているスマホがいかに危険で凶器になるかを学びました」「交通事故とはずっと隣り合わせにあるような環境だと思うので、事故に対する怖さをもう一回認識できたのですごくいい機会になった」