長野県警の警察官をかたる男からの電話で「あなたは捕まる」などと言われ、大月市の40代の会社員男性が現金1000万円をだまし取られました。

　警察によりますと、2月12日、男性の携帯電話に長野県警の警察官を名乗る男から電話があり、「マネーロンダリング事件の捜査中、あなた名義のキャッシュカードを発見した」などと言われました。

　その後、男とSNSのビデオ通話で連絡を取り合った男性は「このままでは犯人隠避罪になり、あなたは捕まる。身の潔白を証明するには金融庁の資金調査を受ける必要がある。金融庁の口座に2000万円を送金し、確認できれば金は2時間で戻る」などと言われたほか、SNSで「凍結捜査差押許可状」などと書かれた書類の画像が送られてきました。

　男性は翌13日、身の潔白を証明するため、男の指示通り個人名義の口座に現金1000万円を振り込んだということです。

　その後、男性は男からの連絡がなかったことを不審に思い、インターネットで調べたところ、詐欺被害にあっていることに気付いたということです。