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クマ襲撃に「1人で歩けない」現場は本栖湖近く…観光客から不安の声 山梨県

2024年7月19日 19:20
クマ襲撃に「1人で歩けない」現場は本栖湖近く…観光客から不安の声 山梨県

 身延町の登山道で静岡県の男性がクマに襲われ顔などにけがを負ったことを受け、現場周辺を訪れた観光客からは19日、「1人では歩けない」などと不安の声が聞かれました。

 男性が襲われたのは本栖湖の北西に位置し、旧1000円札に絵柄が使われた富士山の撮影場所としても知られる身延町・中ノ倉峠の登山道です。

 警察によりますと、18日午後6時30分ごろ、静岡県富士宮市の男性が1人で下山していたところ、親子とみられる2頭のクマに遭遇しました。

 1頭は体長1メートル以上、もう1頭は1メートル以下とみられ、突然男性の前に現れると、大きい方のクマが襲い掛かり顔や腰をひっかくなどしました。

 男性がその場に倒れこむと荷物などは物色せず、そのまま森の中に戻っていったということです。

 男性は自力で下山して119番通報し病院に搬送されましたが、顔や腰に全治1週間のけがを負いました。

 現場近くには人気スポットの本栖湖やキャンプ場があり、観光客からは不安の声が上がりました。

現場近くを訪れた観光客
「おっかないですね。1人では歩けない」「ちょっとドキッとします。むやみに山の中に入らないようにしようと思う」

現場近くのキャンプ場スタッフ 赤池陽介さん
「40年近くここに住んでいるが、10年前から数件程度クマの目撃情報を聞く程度で、人と接触して事故が起こるのは今回初めて」

 県によりますと、今年度のクマの目撃は18日までに144件に上っていて、人的被害は初めてだということです。

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