甲府労働基準監督署によりますと、2022年に外国人技能実習生を受け入れた県内事業所は65カ所を立ち入り調査した結果、67.7％に当たる44カ所で違法な雇用環境を確認し、改善を指導しました。

内容は長時間労働が25％を占めて最も多く、時間外や休日の労働時間が110時間を超えていたケースもありました。また、残業代など割り増し賃金の未払いが20％と多くなっています。

記録が残る2016年以降、外国人技能実習生が違法な雇用環境にある事業所が6割を下回ったことはなく、8割を超える年もありました。

甲府労働基準監督署は「外国人技能実習生は安い労働力とされて、人件費を抑えようと違法な雇用環境で働かされてしまう」と指摘。「適正な労働条件の徹底を図るよう事業所の指導を行っていく」としています。