新型コロナ感染が4週連続増加 中北は初の注意報レベルに「十分な換気を」山梨県
新型コロナウイルスの感染者が県内でも増えていて、中北保健所管内では18日、注意報レベル入りしました。
専門家はこれから夏休みにかけて感染者はさらに増えるとして、注意を呼びかけています。
県によりますと、7月14日までの1週間で県内41箇所の定点医療機関に報告があった新型コロナウイルスの感染者は348人で、前の週を104人上回りました。
4週連続の増加となります。
特にここ2週間で報告数が2倍に増えていて、中北保健所管内では注意報レベルとなりました。
4月に県の基準が見直されて以降、初めての注意報レベル入りです。
こうした状況に山梨大医学部の感染症専門医で県感染症対策センターの井上修医師は、公表されている人数以上に感染者数がいる可能性を指摘します。
県感染症対策センター 井上修 医師
「(今は)増え始めのあたり。定点(医療機関)の数は実際に感染している人の一部分を切り取っている感じ」
また、感染拡大の背景には免疫を逃れる特性がある変異株の台頭があるといい、夏場は冷房のため閉め切りがちな室内の換気を十分にするなど、基本的な感染対策をするよう呼び掛けています。
県感染症対策センター 井上修 医師
「基本的な感染対策がますます重要になってくる局面。エアロゾルの濃度をどうやって下げるかがポイント。ときどき窓を開けたり換気扇をつけて、空気をどうやって入れ替えるか工夫していかなければいけない」
井上医師は「高齢者や基礎疾患のある人の重症化リスクは変わっていない」として、周囲の状況に合わせて対策を考えてほしいとしています。