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【道路陥没】現場の下流でトラックの「運転席」発見も救助は難航 下水道管の“バイパス工事”は完了

2025年2月6日 18:44
【道路陥没】現場の下流でトラックの「運転席」発見も救助は難航 下水道管の“バイパス工事”は完了

 発生から10日目を迎えた埼玉県八潮市の道路陥没。5日、トラックの運転席部分とみられるものが見つかりましたが、その後、進展はあったのでしょうか。(取材・報告=三浦隆志)

(三浦隆志)
 陥没事故があった現場から600メートルほど離れたところに立っています。
 奥の方に、いま青信号になっていますが、その下に進入禁止の電光掲示が光っています。あそこまでの距離が約250メートルですので、さらにその奥が崩落現場ということになります。
 なぜこの600メートル離れたところに来ているかといいますと、ここにかなり大きなマンホールがあります。実はここから作業員の方、そしてドローンを投入して、車の一部を発見したということです。その距離なのが、あの信号のさらに先、現場からは100メートルか200メートルぐらいのところだということです。

 ただし、74歳の男性の安否、行方は分かっていないということなんです。

  現場の様子を見ていただこうと思います。
 崩落現場は、スロープが2つ完成して、重機も入って、そちらの方からの作業も行われているんですが、発見したという情報は入ってきていません。

 そして、オレンジ色の管なんですが、実は中でドローンの作業をしたりする方のために、空気の換気を行っているもので、空気がスーッと流れているんですね。正直申し上げて、これだけ下水のマンホールが開いて、排水道の蓋が開いておりますと、下水特有の匂いもしてきます。皆さん、その中で懸命の作業をしているわけです。

 きょう午後3時から埼玉県の対策本部が開かれ、その中で、男性の発見にはまだ至っていないということ、もしかすると男性が車外に投げ出された、もしくは流された可能性もあるということで、今後は自衛隊と協力をしながら捜索を続けていくという話になっています。

◇◇◇◇◇

 10日目を迎えた埼玉県八潮市の道路陥没。
 転落した男性の救助に向けて、行われていたのが、穴の中の水の量を減らすために、下水道管の上流から陥没した場所を迂回する形で下流に流す“バイパス工事”です。
 工事は4日から進められてきましたが、先ほど完了しました。そして下水道管の中で5日見つかったのが…。

  埼玉県・大野元裕 知事
「ドローンを投入し調査をしたところ、キャビン(運転席)らしきものがあることを確認いたしました。少なくとも我々が知っているキャビンの状況ではなく、形が変わっているという状態です」

 運転席とみられるものが見つかったのは、陥没現場から100から200メートルほど下流で、一部が水につかった状態だったということです。

 埼玉県・大野元裕 知事
「被害にあわれた方が、キャビンの中にいるか、外にいるかも含めて、確認ができていません」

 下水道管の中にある土砂とみられる「たい積物」が不安定な状態のため、作業員らは中に入れなということです。

 さらに、救助活動の妨げになっているのが道路のすぐ下を通る“用水路”。地盤が緩んで、崩落の危険性もあり、県は、“用水路”を撤去する際に振動などが生じる可能性があるため、周辺の16軒に避難を呼びかけています。

最終更新日:2025年2月6日 18:44
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