難病「脊髄髄膜瘤」の胎児手術を先進医療に認定 大阪大学が国内で初めて成功
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大阪大学が日本で初めて成功した先天性の難病「脊髄髄膜瘤(せきずいずいまくりゅう)」の胎児手術について、国が先進医療として行うことを認めたことがわかりました。保険診療に向けた一歩となります。
先進医療に認められたのは、「脊髄髄膜瘤」の胎児手術です。脊髄髄膜瘤は、胎児の段階から背中の外に脊髄が出た状態になる難病で、従来の産まれた直後の手術では、神経機能を改善できませんでした。
去年、大阪大学医学部附属病院の遠藤誠之教授らは、母体の子宮を切開したうえで、胎児の背中を直接閉じる手術に、日本で初めて成功したと発表していました。
合併症の発症率が低下したほか、運動機能も改善したとして、先進医療に申請し、6日、厚労省の会議で認められました。
大阪大学医学部附属病院の遠藤誠之教授は「(先進医療に認められたのは)保険診療に向けて大きな一歩だ。(両親に)胎児手術を選択肢のひとつとして考えていただく機会を提供できたと考えている」と話しています。
先進医療となるのは早ければ3月からで、遠藤教授らはさらに有効性などを調べ、数年後の保険適用を目指すということです。