×

“脅迫”で公務中止も…斎藤知事改めて辞職否定 百条委で陳述書と音声データを採用するかは次回議題に

2024年7月16日 18:29
“脅迫”で公務中止も…斎藤知事改めて辞職否定 百条委で陳述書と音声データを採用するかは次回議題に

 告発者が死亡するなど混乱が続く兵庫県。16日の会見で、斎藤元彦知事は改めて辞職を否定しました。

 兵庫県・斎藤元彦知事
「前回の選挙で多くのご負託を私自身もいただきました。道は険しいかもしれませんけども、前に進めていくことが、県民のみなさまに対する知事としての責任の果たし方だと考えています」

 自身のパワハラ疑惑などを告発した男性が死亡し、”最側近”や約4000人が加入する県職員労働組合から”辞職要求”を突き付けられた斎藤知事。16日、定例会見で改めて自身の辞職を否定しました。

 3年前の知事選で推薦を受けた自民党兵庫県連会長の”辞職要求”について…。
 
 斎藤知事
「3年前にご支援をいただいた自民党兵庫県連の会長の言葉は、大変重いと受け止めています」

 こう話した一方、改めて続投する意向を示し、16日もこう繰り返しました。

 斎藤知事
「県政を前に進めていくということが、私の責務だと考えていますので」

 しかし、肝心の県政はいま、”停滞”していると言わざるをえません。

 16日も県は突如、知事の夕方の公務の取りやめを発表しました。その理由について…。

 “斎藤知事を脅迫するメッセージ届く”

 斎藤知事
「県庁のほうに多くの電話が寄せられています。その中には『私自身に危害を加える』という内容もございます。安全性の確保の観点から、(公務先の)尼崎市とも相談し、今回は総合的に判断して、私自身の訪問含めて中止とさせていただきました」

 元幹部職員の死亡が明らかになった先週以来、自身に危害を加える電話やメールが複数届いていることを明かしました。

 一方、百条委員会は16日理事会を開き、死亡した元幹部職員が百条委員会に向けた陳述書と、知事の「おねだり疑惑」に関する音声データについて、採用するかどうかを次の委員会の議題にすることを決めました。

 百条委員会 奥谷謙一委員長
「兵庫県のために、この資料を活用してほしい旨の記載はあったようには思います。本当に残念な結果になってしまいましたが、陳述書を残していただいていたということで、大変重いメッセージだと思いますので、これを踏まえて調査を進めていきたい」

 また、職員などへの証人喚問は8月中旬以降に実施する予定です。

読売テレビのニュース