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【速報】パワハラ疑惑の斎藤知事に維新・吉村氏「官僚的な受け答え」と苦言 一方で自民県連の動き批判 次期知事選の推薦めぐり「今なぜ議論できるのか」

2024年7月17日 16:26
【速報】パワハラ疑惑の斎藤知事に維新・吉村氏「官僚的な受け答え」と苦言 一方で自民県連の動き批判 次期知事選の推薦めぐり「今なぜ議論できるのか」
日本維新の会・吉村洋文 共同代表(17日)

 大阪府知事を務める「日本維新の会」の吉村洋文共同代表は17日、兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑をめぐり、自民党兵庫県連が次の兵庫県知事選挙では事実上「推薦は出せない」旨を発信したことを受けて、「なぜ今そんな先のことを議論できるのか理解できない」と批判しました。

 一方で、斎藤知事の一連の対応について、「官僚的な受け答え。もっとストレートに発信したほうがいいと思う」と苦言を呈しました。

■3年前の知事選で推薦も…自民県連会長「辞職を含めた政治的判断が必要」

 兵庫県の元幹部職員が「斎藤知事のおねだり体質は県庁内でも有名」「知事のパワハラは職員の限界」などと告発したパワハラ疑惑した問題では、斎藤知事は当初、「ウソ八百」「公務員失格」などと厳しい言葉を並べて疑惑を否定しましたが、強い調査権を持つ「百条委員会」が決まり、7月19日に告発した職員の証人喚問が予定される中、渦中の告発した職員が死亡しました。

 2021年9月の知事選で、斎藤知事は「維新」「自民」による相乗り推薦を受けて選挙戦を戦い、20年在任した井戸敏三・前知事が推した候補など4候補を破って初当選を果たしました。

 一方で、ある自民県議は「新たな施策案を、各会派への根回しを経ず世間に公表する知事の行政運営に疑問を持たざるを得ない」と話すなど、知事と自民との間に溝が生じています。一連の疑惑をめぐる百条委員会の設置にむけた採決では、最大会派の自民兵庫県議団は賛成に回り、百条委員会はかつての“パートナー”に厳しく追及される構図になっています。

 14日、神戸市内で行われた自民兵庫県連の大会で、会長の末松信介参議院議員が「推薦した3年前とは状況が変わり、残念なところが多いと言わざるを得ない。県政の停滞はあってはいけないので、知事は、大きな正しい判断が必要」と話し、進退について明言は避けながらも「辞職を含めた政治的判断が必要」との見解を示していました。

■維新は百条委員会の設置に反対 吉村氏「真実を明らかにすべき」

 これに対し、県議会の第二勢力である「維新」は百条委員会の設置に反対していました。

 一連の問題に対し、吉村氏はこれまで「斎藤知事自身はパワハラを否定し、退任された片山副知事もパワハラについては否定をされている。真実はどこにあるのか。本当にパワハラがあったのか、中身はどういうものだったのかということを明らかにすべきだと思う」と語り、斎藤知事の進退についても「政治家の出処進退は本人が判断するもの」との見解を示していました。

 17日の会見で、吉村氏はこれまでと同様、「真実を明らかにすべき」と話す一方、斎藤知事の一連の対応について「官僚的な受け答え。もっとストレートに発信したほうがいいと思う」と苦言を呈しました。

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