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【台風10号】「まさか車が飛んでくるとは」川の増水で橋崩落 竜巻とみられる突風や浸水被害相次ぐ

2024年8月30日 18:18
【台風10号】「まさか車が飛んでくるとは」川の増水で橋崩落 竜巻とみられる突風や浸水被害相次ぐ

 台風10号は31日から9月1日にかけ近畿地方に接近する恐れがあります。台風から離れた地域でも大雨が降りやすい状態が続くため厳重な警戒が必要です。

 これは宮崎市内の駐車場に停まっていた車のドライブレコーダーの映像。突如、吹き飛んできたのは車でした。

 28日午後11時ごろ、宮崎市内では竜巻とみられる突風が発生しました。飛ばされた車は、さらに2台の車とぶつかりながら駐車場内を転がったということです。

 被害にあった人
「まさか車が回転しながら飛んでくるとは思わなくて。2、3か月前に買ったばかりの仕事用の車で、保険もきかないので泣き寝入りですね」

 宮崎県西都市(さいとし)でも、28日に発生した竜巻とみられる突風で、住宅などに大きな被害が出ています。

 藤﨑祐貴 記者
「こちらには住宅の屋根とみられる部分が飛ばされてきています。あれは窓枠でしょうか。まだ木にひっかかったままの状態です。これは壁の一部分でしょうか。いろんなものが飛ばされてきていて、ぐちゃぐちゃになっています」

 突如襲った竜巻とみられる突風は、地域に大きな爪痕を残しています。

  西山耕平ディレクター
「まもなく正午を迎える福岡県築上町です。大粒の雨が降り続いている状態です。この町を流れる城井川ですが、 勢いよくうねりを伴って流れています。そして、この川にかかる橋が、完全に崩落しています。そして、崩れた橋の一部があちらにまだ引っかかっている状態です」

 これまでの大雨で河川が増水し、氾濫する恐れがあります。川の様子は絶対に見に行かないようにしてください。

 台風10号は風速25メートル以上の暴風域はなくなり、勢力が衰えはじめていますが、動きが遅いため、雨の影響が長く続く見込みです。

 台風10号の影響は遠く離れた場所でも。
 神奈川では車や周辺の住宅などで浸水の被害が出ました。

 二宮町は大雨の影響で、町内を流れる葛川の一部で水があふれ、5段階の警戒レベルで最も高いレベル5の「緊急安全確保」が一時、出されました。また、横浜市など県内のほぼ全域に避難指示が…

 さらに静岡にも影響が。
 東名高速道路の清水インターチェンジから焼津インターチェンジ間の上下線で通行止めとなりました。

 そして、三重ではこの一週間で約400ミリを超える雨が…
 台風10号のもたらす被害は太平洋側を中心に広がっています。

 その被害は近畿地方にも。
 和歌山の白良浜では台風の影響で海水浴場の一部を遊泳禁止にしました。また周辺のホテルでは今週月曜日(26日)からキャンセルが相次いでいます。

 「ホテルシーモア」林英紀 総支配人
「お盆の地震の影響で1週間、今回の台風でまた1週間。8月一番の繁忙期に約2週間にわたってキャンセルの影響を受ける出来事があり、経営としては非常に大きな打撃を受けています」

 気象庁によると、近畿地方では30日夜から31日にかけて、線状降水帯が発生する恐れがあります。土砂災害や道路の冠水などに厳重な警戒が必要です。

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