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“多重リース”で8700万円詐取か 元K-1選手の「レモホル酒場」運営者ら逮捕 一時40店舗展開

2024年7月9日 17:50
“多重リース”で8700万円詐取か 元K-1選手の「レモホル酒場」運営者ら逮捕 一時40店舗展開

 大阪を中心に全国展開していた焼肉店「レモホル酒場」の運営会社の役員の男らが、リース会社から約8700万円をだまし取ったとして逮捕されました。容疑者のうちの1人は、逮捕前、読売テレビの取材に対し、関与を否定していました。

 逮捕前、取材に答えた男。

 (Q、ご自身として多重リースをした認識はない?)

 藤本英明 容疑者(逮捕前)
 「ないですね。僕は個人的には何もしてないし、全く関与していません。自信あります」

 自らの関与を否定していましたが、9日…。

 木村智子 記者
 「午前7時12分です。大阪府警の捜査員に連れられ、男が出てきました。いま捜査車両に乗り込みました」

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、厨房機器の販売を手掛ける「FUJI住設」の社長・藤本英明容疑者(60)と、焼肉店「レモホル酒場」などの運営会社「GC」の役員・石原義明容疑者(41)です。

 その詐欺の手口が「多重リース詐欺」

 警察によりますと、石原容疑者と藤本容疑者は共謀して、4年前、本来は厨房機器1つに対し、リース会社1社とだけ契約を結ぶべきものであるにもかかわらず、3つの会社と重複してリース契約を結び、厨房機器の購入代金などとして合わせて8700万円をだまし取ったというのです。

 多重リース詐欺は、経営が悪化した会社が手元資金を増やそうとして、設備を納入する会社と裏で手を組み、リース会社をだます形が多いとされ、警察は2人が購入代金を分け合っていたとみています。

 関係者によると、今回逮捕された社長の石原容疑者は元Kー1選手で、テーブルにレモンサワーの注ぎ口を設置する焼肉店「レモホル酒場」などの飲食店を一時期、全国に40店舗ほど展開していました。

 警察は、石原容疑者と藤本容疑者の認否を明らかにしていませんが、藤本容疑者は逮捕前、読売テレビの取材に対し…。

 藤本英明 容疑者(逮捕前)
 「あくまでも(自分は)施工業者なので、言われたままに施工しているだけなので、わからないです。事務的とかどういう契約をしているのか」

 (Q、リース会社からも不正に金を得ていない?)
 藤本英明 容疑者(逮捕前)
 「もう全然」

 真っ向から関与を否定した藤本容疑者。警察は犯行の動機などを調べています。

読売テレビのニュース