【速報】同性婚訴訟・大阪高裁で「違憲」判決 5高裁とも違憲判断「個人の尊厳を著しく損ない不合理」

同性同士の結婚が認められないのは憲法違反だと訴え、同性カップルが国に賠償を求めている裁判の控訴審で、大阪高裁は25日、一審判決から一転「違憲」とする判断を示しました。
京都市などに住む3組の同性カップルは、同性同士の結婚を認めない今の民法の規定などが憲法に違反すると訴え、婚姻を妨げられた精神的損害に対する慰謝料として原告1人あたり100万円の賠償を国に求めています。
一審の大阪地裁は2022年6月、「憲法に違反しない」と判断し、原告側が控訴していました。
25日の判決で大阪高裁は「同性カップルが婚姻による利益を享受できない現在の諸規定は個人の尊厳を著しく損なう不合理なもの」と違憲判断をしました。一方、国に賠償を求める訴えについては、「最高裁の統一判断が示されていない」などとして退けました。
同性同士の結婚をめぐる裁判は全国で起こされていて、高裁判決は今回で5例目となり、いずれも「違憲」とする判断を示しています。
■判決後に歓声「気持ちが届いたんだ」
判決が読み上げられた後、原告らは互いに握手したり抱き合ったりするなど喜びをあらわにしていました。
判決後、原告らは裁判所の前で報道陣の取材に応えました。原告の2人、京都市に住む坂田麻智さんは「本当にこの判決が出てほっとしている。皆さんと掴んだ違憲判決と思っている」とコメント。
同じく原告の1人、京都市の坂田テレサさんは「3年前の地裁判決からモヤモヤしていたことが一気にふっとんだ。ずっとみなさんの言葉が届かず落ち込んでいたが、気持ちが届いたんだという喜びが強い。皆さんのサポートのおかげです」と喜びました。