×

【速報】斎藤知事“側近”告発者の処分めぐり渦中の前総務部長が尋問「欠席」体調不良・身の危険が理由 百条委“公益通報”“おねだり疑惑”証人尋問実施

2024年9月5日 9:46
【速報】斎藤知事“側近”告発者の処分めぐり渦中の前総務部長が尋問「欠席」体調不良・身の危険が理由 百条委“公益通報”“おねだり疑惑”証人尋問実施

 兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑を調査する百条委員会で、5日に出頭して証言する予定だった前総務部長が、証人尋問を「欠席」することが決まりました。5日の百条委員会は午前10時前から始まり、県産品の「おねだり疑惑」や告発者の「公益通報」への対応について、内部告発に関する専門家の参考人招致や県幹部職員、企業関係者らへの尋問が予定されています。

 百条委員会の冒頭で、前総務部長は「①私に対する殺害の予告や身体に危害を及ぼす連絡が複数あり②心身の不調が回復しないため」との理由から、欠席を申し出たことが報告され、百条委員会は「やむをえない」として承認されました。

 前総務部長は、斎藤知事の“側近”だった人物の1人で、パワハラ疑惑などを告発した元幹部職員の内部調査を行った人事課を所管していました。人事課の調査では、押収された元幹部職員のパソコンに告発とは無関係の私的な情報が含まれていて、元幹部は、7月19日の百条委員会の証人尋問を前に「プライバシーに配慮してほしい」などと訴え、その後、死亡しました。

 元幹部の公用パソコンを調査した片山安孝副知事(当時)や前総務部長らには、元幹部の私的な情報を外部に漏らした疑いが浮上していて、県は弁護士会に依頼し調査する方針を示しています。

 また、前総務部長は元幹部の処分を検討する綱紀委員会で委員長を務めた人物で、8月30日の百条委員会の職員への証人尋問で、人事当局から「公益通報の調査結果を待つべきではないか」と指摘されていたにもかかわらず、「問題はない」として処分の検討を急がせたとされています。

 前総務部長は、異動願いを出した上で体調不良を理由に休職。県は、8月19日付で、総務部付としていました。

 知事の疑惑を調査する百条委員会で、予定されていた証人が欠席するのは、一連の証人尋問では初めてです。

読売テレビのニュース