【年金企画】母から引き継いだのは「億単位の借金」退職金全額費やすも賄えず、年金月額30万円も借金返済に充てる日々…その中で見つけた“生きがい”「目指すは全国1位や」

2024年8月15日(木)は、2か月に1度の年金支給日。銀行ATMの前に朝から多くの受給者が並び、喜びの声が聞こえる一方で、苦しい生活を送る人も…。『ミヤネ屋』は、大阪市内で出会った年金受給者・田中さん(80)を密着取材。厳しい生活、年金受給が30万円と高額も「しんどい」と漏らす背景には、母から受け継いだ「億単位の借金」がありました。
■上場企業勤務で年金月額30万円!それでも「生活はしんどい」ワケ
大阪市内の商店街で出会った田中潤一さん(80)は、なんと年金の月額が30万円!後日、詳しくお話を伺うため、田中さんが管理しているというビルに案内してもらいました。
普段、自身が所有するビルの1室で、ビル管理の仕事をしている田中さん。一緒に出迎えてくれたのは、妻の眞智子さん(72)です。
Q.ビルの管理とは、どんな仕事内容でしょうか?
(田中さん)
「苦情があれば、それに応えていくだけです。難しい問題は掃除です。あと、火事とか。この頃多いじゃないですか、人がいないときにガソリンをまいて火をつける。そういう防犯・防火の面で、ここに朝の9時から夜の9時までいます。ビルの管理は大変です」
気になるのは、月々の受給額30万円です。他の人より多いように思えますが、一体なぜ、田中さんはこれだけの金額を手にしているのでしょうか。
(田中さん)
「一部上場会社におらな、あかんでしょうね。それと、企業で働いたという企業年金をもらえるようにせないかんのと、保険の年金もこの中に含まれていますから」
田中さんが受給している年金は「国民年金」「厚生年金」に加え、勤めていた会社の「企業年金」、さらに「個人年金保険」など、サラリーマン時代から老後生活を見越して多くの保険料を納めてきたといいます。
一見、何不自由ない生活をしていると思いきや、実はとんでもない悩みが…。
(田中さん)
「“借金ビル”を抱えているもんですから、そこに年金を費やしていっているので、しんどいはしんどいですね」