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【特集】「今から心臓マッサージのやり方を言うので、やってください!」“命の最前線”「消防管制室」で奮闘する『通信指令員』 中には救急車の出動を断らなければいけない場面も…求められる“集中力”と“判断力” SOSに応える24時間に密着

2024年5月6日 2:00

 通報を受けた指令員は、患者がいる住所がわかり次第、現場に一番近い救急車を向かわせます。さらに、患者の容体を詳しく聞き取り、その情報を救急隊に送ります。

(小西さん)
「119番、神戸消防です」
-(通報者)
-「父親が6時ごろ急に、座っていてゴロンと倒れて」
(小西さん)
「お年は、おいくつの方?」
-(通報者)
-「78歳です」
(小西さん)
「意識ありますか?」
-(通報者・女性)
-「全くないです」
(小西さん)
「呼吸もなさそう?」
-(通報者)
-「呼吸もなしです」
(小西さん)
「今、救急車2台、そちらのほうに向かわせましたので。今から心臓マッサージのやり方を言うので、やってください」

 指令員は皆、消防隊や救急隊として現場に立った経験があります。命に危険があると判断したときには、救急車が到着するまでの間、通報者に対して応急手当てをお願いするケースも。

(小西さん)
「あなたの両方の手の付け根あたりを重ねていただいて、患者さんの胸と胸の真ん中に、そのまま押し当ててください。上から垂直に、手は突っ張った状態。深さは5センチ。リズムを言います、1・2・1・2・1・2、まず声を出して30回やってもらっていいですか?どうぞ」

 この処置が、患者の予後を大きく左右することも…。

-(通報者)
-「1・2・1・2・1・2」
(小西さん)
「それぐらいのペースで、1・2・1・2!心臓マッサージは止めないように、やっておいてもらってもいいですか?」
-(通報者)
-「はい!」

 指令員には、通報内容から患者が置かれた状況を読み取り、素早く判断することが求められます。

(小西さん)
「選手交代します」

 常に緊張感と集中力が求められるため、原則1時間から1時間半で交代する決まりです。

(通信指令員・飯田明さん)
「朝5時から作ってきました(笑)」
(小西さん)
「タケノコ入り?」
(飯田さん)
「タケノコとコンニャク入り!」

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