コメや野菜などの高騰が続く中、今月から冷凍食品などを中心に2000品目を超える食品が値上げとなりました。私たちの食卓への影響はどこまで広がるのでしょうか。

　きょう3月3日はひな祭り。お祝いに欠かせない ちらし寿司の食材が…まだまだ、高～～い！

　大阪府八尾市にあるスーパーをのぞいてみると…

　上野巧郎 記者
「備蓄米の放出決定から2週間余りが経ちましたが、店頭価格は高止まりが続いたままです。5キロ当たりの値段は軒並み4000円を超えています」

　店頭に並ぶコメの値段は高いまま。さらに卵は10個入りで354円。JA全農たまごによると、大阪のMサイズ1キロの卵の価格は2か月連続で上昇していて、昨年3月と比べると約100円値上がりしています。

　ちらし寿司に欠かせない食材がピンチを迎える中…3月、さらに家計に追い打ちをかけるのが…

　上野記者
「3月に入り、台所の味方・冷凍食品の値上げが相次いでいます。このスーパーでも10の食品が、最大で1割ほど値上げされました」

　冷凍食品などを中心とした2343品目の値上げ。味の素は「ギョーザ」などのすべての冷凍食品を3％から10％値上げし、ニッスイも「焼きおにぎり」などを3％から30％値上げしたということです。

　買い物客
「高いですねぇ。皆さんどうしてるんかと思うんです。生活が苦しいでしょ？お給料は みんな上がらないって言うてるし。困ったもんです」

　民間の調査会社によると、原材料や人件費などの上昇が理由で、値上げは昨年よりも速いペースで、その勢いは大幅に強まっていると指摘しています。

（黒木千晶キャスター）

　値上げしているものをこちらにまとめました。

　まず飲食料品、2343品目が値上げということです。お弁当とかに使う冷凍食品が今回、かなり値上げしているということです。ガスは国の補助金の縮小で、前の月に比べて233円上がるということです。水道は各地で上がります。今年4月分からですが、宝塚市や和歌山市などで十数%の値上げです。

　レギュラーガソリンは、国の補助金の縮小で約9円、12月上旬から比べて約9円上がっているということです。お米は、スーパーの平均価格が5キロ3939円ということで、前の年の同じ時期に比べて約2倍ということです。そして電気は、国の補助金の縮小で前の月に比べて312円上がっているということです。

　備蓄米の放出、入札が始まるというニュースが入ってきました。今月10日から12日の間に、2024年産と2023年産のお米15万トンが、JAなど事前に資格を得た集荷業者を対象に入札が行われるということです。その後、今月下旬から来月頃、スーパーや飲食店に出回る見通しで、専門家によりますと約3割から4割安くなるのではということです。

　去年の実質賃金なんですけれども、やはり賃金も上がっていますが、それを上回って物価が上がっているということで前の年に比べて0.2%減っています。3年連続のマイナスとなります。

　実質賃金の部分は是非ともプラスになるような政策を考えてほしいと思います。