【速報】JR大阪駅前に「KITTE大阪」開業 旧大阪中央郵便局跡地 「イノゲート大阪」も同時開業
JR大阪駅前の旧大阪中央郵便局に建設した「JPタワー大阪」内の商業フロア「KITTE大阪」が開業し、31日午前、関係者が集まってテープカットなどのセレモニーが行われました。
午前11時の開業を前に行われた式典で、日本郵政の黒木信浩執行役員は、「1874年、初代の大阪駅があった場所で、85年前から大阪中央郵便局が開業し、いろいろな思いと共に出会いやつながりを届けてきた。KITTE大阪もその歴史を引き継ぎながら、新しい出会い・物語を生み出し、大阪が今後ますます成長する起点となるように歴史を紡いでいきたい」と語りました。
■全国のアンテナショップなど114の店舗
JR大阪駅の西側にあった大阪中央郵便局の跡地にできた「JPタワー大阪」は地上39階・地下3階、延床面積が22万7000平方メートルの複合型ビルで2024年3月に竣工。JR大阪駅西口改札と直結するほか、2階部分に新設される歩行者デッキとも接続しています。
このJPタワー大阪の、地下1階から6階にできた商業施設が「KITTE大阪」です。KITTEは、日本郵政の不動産子会社が手掛ける商業施設で、東京・名古屋・福岡に次いで全国4番目の開業です。
施設のコンセプトは「UNKNOWN(アンノウン)」で まだ知らない日本の良さの再発見ができる施設を目指しているということです。
目玉となるのが、全国各地のアンテナショップが入ったフロアで、北は北海道から南は沖縄県まで それぞれの地域の魅力を発信するショップが集まります。
このほか、施設内には新たな大阪中央郵便局や、増加する訪日客向けの商品を販売する店舗や飲食店など、計114の店舗が入ります。
■高層階にスイート1泊150万円のホテル 北側には「イノゲート大阪」同時開業
31日には、高層階に宿泊施設「THE OSAKA STATION HOTEL,Autograph Collection」も同時に開業しました。
ホテルは29階がフロント、30~38階が客室で、全418部屋が入ります。時期によって異なるものの、標準的な部屋の一泊朝食付き2人分の税込料金は15万円。8部屋あるスイートルームのうち、最高ランクの部屋の1泊の利用料金は150万円だということです。
KITTE大阪と同時に、大阪駅西口改札に直結する形で、線路の北側にできたのが「イノゲート大阪」です。JR西日本などが開発を手掛けた、地上23階建て・地下1階建てのビルで、ルクアなどが入る「大阪ステーションシティ」ともつながっています。
2階から5階までの4つのフロアに入るのが飲食エリア「バルチカ03」です。“おっさん”を意味する名前で、昭和感の残る横丁ゾーンのほか、会食などで利用できる上質な割烹のお店も用意されるなど、サラリーマン客をメインのターゲットにした50店舗が集結しています。
隣接する「うめきた2期地区(通称:グラングリーン大阪)」は9月6日に先行まちびらきを予定していて、梅田エリアの更なる賑わいの創出が期待されています。