【図解】五輪代表選考 メダルの期待寄せられるバレーボール 最速で23年秋に出場枠獲得
■出場枠は『12枠』―五輪予選と世界ランクの2段階で争う
パリ五輪の出場枠は男女それぞれ12枠。開催国のフランスはすでに開催国枠での出場を決定しており、残る11の出場枠を各国で争うことになります。
まずは日本の男女代表の出場も決まっている9~10月のオリンピック予選。男子は2022年9月12日時点、女子は10月17日時点での世界ランキング上位24か国が、3つの組に分かれそれぞれ総当たり戦を行い、各組の上位2か国、計6か国がパリ五輪の出場枠を獲得します。
またオリンピック予選で出場枠を獲得できなかった場合でも、世界ランキングでパリ五輪への切符を獲得する方法があります。
2024年6月24日時点での世界ランキングで、すでに出場枠を獲得している7か国(開催国+オリンピック予選)を除き、上位5か国が出場権を獲得することができます。
この世界ランキングはネーションズリーグなど、FIVBランキング関連試合で勝利し、ポイントを得ることが重要になります。
2023年5月から行われているネーションズリーグでは、男女ともに予選リーグを突破し順調に成績を残しています。特に男子は開幕から10連勝を収め、予選リーグを2位で通過する好調ぶりをみせています。
■男子の注目は―
6月のネーションズリーグ予選ラウンドでは世界3位となる205得点をマーク。イタリアリーグでプレーを続け、着実に積み築き上げた経験を生かして日本を引っ張ります。
また攻撃力だけでなく守備力でも注目されるのが高橋藍選手。
身長で世界に劣る日本が、高さのある海外の強豪国に勝つためには守備力が欠かせません。高橋選手は海外リーグでリベロとして起用されるほどのレシーブ力を持っています。
レシーブ以外でもオールラウンダーな高橋選手は、レシーブ後にすぐ体勢を立て直しスパイクを打ったり、スパイクを打つと見せかけてトスを上げたりと、ファンを魅了するプレーで注目を集めています。
■女子の注目は―
パリ五輪へ向けて日本代表のキャプテンに就任。「チーム一丸となって強い集団を作っていきたい」と抱負を語っています。
またプライベートでは2022年の大晦日、男子代表・左のエースである西田有志選手との結婚を発表しました。パリ五輪では夫婦そろっての出場を目指します。
東京五輪で日本女子の課題とされたのがサーブ。そんな中サーブでの活躍が期待されるのが石川真佑選手。
石川真佑選手の武器は時速約90キロも出るという速く強烈なジャンプサーブ。世界選手権では世界3位タイのサーブ得点をたたき出しました。
またVリーグ2022ー23年シーズンでは、日本人最多得点記録を更新するなどサーブでもスパイクでも圧倒的な得点力を誇り、日本の勝利に欠かせない選手です。
<今後の主な大会>
■男子
ネーションズリーグ決勝ラウンド:7月19日(水)~23日(日)
オリンピック予選:9月30日(土)~10月8日(日)
ネーションズリーグ:2024年(開催日未定)
パリ五輪:2024年7月26日(金)~8月11日(日)
■女子
ネーションズリーグ決勝ラウンド:7月12日(水)~16日(日)
オリンピック予選:9月16日(土)~24日(日)
ネーションズリーグ:2024年(開催日未定)
パリ五輪:2024年7月26日(金)~8月11日(日)