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トレードがきっかけに飛躍なるか 田口麗斗はリーグ連覇に貢献 涌井秀章は移籍1年目に最多勝獲得

2022年12月18日 6:02
トレードがきっかけに飛躍なるか 田口麗斗はリーグ連覇に貢献 涌井秀章は移籍1年目に最多勝獲得
ヤクルト田口麗斗選手(左)と今オフに中日に移籍した涌井秀章選手(右)
プロ野球は今オフ、中日の京田陽太選手がトレードでDeNAに移籍するなど、オフシーズン過去10年で最多となる6件のトレードが成立。今回はトレードを機に、成績を向上させた選手を紹介していきます。

まずはヤクルトの田口麗斗選手。21年3月に巨人から廣岡大志選手とのトレードでヤクルトに移籍すると、移籍2年目の今季は45試合すべてにリリーフとして登板。キャリアハイの防御率1.25を記録し、チームのリーグ連覇に貢献しました。

【20年・巨人】
26試合
5勝7敗
防御率4.63

【22年・ヤクルト】
45試合
19ホールドポイント
防御率1.25


続いては今季、MLB・レッドソックスでプレーした澤村拓一投手。20年9月に香月一也選手とのトレードでロッテに移籍すると、22試合で13ホールドポイント、防御率1.71の好成績で、チームのクライマックスシリーズ進出に大きく貢献。そのオフに海外フリーエージェント権を行使し、レッドソックスへ移籍しました。

【20年シーズン移籍前(巨人)】
13試合
2ホールドポイント
防御率6.08

【20年シーズン移籍後(ロッテ)】
22試合
13ホールドポイント
防御率1.71


他には今オフに阿部寿樹選手とのトレードで、中日へ移籍した涌井秀章選手もトレードを経て、好成績を残した一人。19年オフに金銭トレードで楽天に移籍すると、移籍1年目に11勝を挙げ、史上初となる3球団での最多勝を獲得しました。来季は4球団目となる中日での最多勝獲得にも期待です。

【19年・ロッテ】
18試合
3勝7敗
防御率4.50

【20年・楽天】
20試合
11勝4敗
防御率3.60


また、トレード直後に一軍では活躍する機会がなかったものの、後に大きく才能を開花させた選手もいます。

14年オフ、オリックスからトレードで阪神に移籍した桑原謙太朗選手もその一人。白仁田寛和選手とのトレードで阪神に移籍するも、移籍1年目はわずか6試合の登板に終わります。

それでも移籍2年目は、打者の手元で鋭く曲がる「真っスラ」を武器に一軍に定着すると、67試合に登板し、防御率1.51、43ホールドポイントを記録。最優秀中継ぎのタイトルを獲得しました。

【阪神移籍前 通算成績】
81試合
5ホールドポイント
防御率4.18

【阪神移籍後 通算成績】
161試合
87ホールドポイント
防御率2.97