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北京五輪 フィギュア宇野昌磨 "神写真"がとらえた"攻める"決意

2022年2月3日 7:00
北京五輪 フィギュア宇野昌磨 "神写真"がとらえた"攻める"決意
撮影:矢口亨(報知新聞社)

北京五輪で注目のフィギュアスケート。カメラマンの視点で見所を紹介するシリーズです。第9弾の今回は平昌五輪の銀メダリスト、宇野昌磨選手、24歳。スポーツ報知の矢口亨カメラマンに聞きました。

■”攻める”思い

こちらは、2021年12月、全日本選手権のフリーでの1枚。演技終盤でみせる最後のステップの冒頭の跳躍です。

宇野選手は今回、普段とは違う様子だったと矢口さんはいいます。

「11月のNHK杯では、4回転フリップが2回転に抜ける失敗があって、その後のステップでは少し笑いながら演じていました。それは宇野選手の良い部分だと思います。失敗した時も笑顔というのは、彼の強みでもあり魅力でもあると思います」

12月の全日本選手権でも、4回転トウループの失敗がありました。しかし。

「状況的にはNHK杯と同じだったと思いますが、全日本では違う一面が見られました。最後まで闘志を失わず、最後まで攻めきる、という気持ちが伝わってきました。その象徴的なシーンがこの写真だと思います」

矢口さんは宇野選手が自分を100%表現するために集中する姿に心を動かされたといいます。

今季、フリーでは4回転を4種類、5本組み込む高難度の構成に挑んでいる宇野選手。まだ試合での成功はありませんが、全日本では羽生結弦選手につぐ2位に入りました。

■北京五輪見所

また、矢口さんは宇野選手は、曲や振り付けなどの"魅せるポイント"が分かりやすいと感じるといいます。

「宇野選手の演技は本当にスタイリッシュだと思います。体のラインをきれいに見せるのが上手ですね。選曲も振り付けも、1つ1つの表情や動きを撮りたいと思わせる選手です」

そして、演技と普段の姿のギャップも魅力。試合以外では、笑顔の多い24歳らしい青年のイメージですが、氷上では別人、「男前」になるといいます。

2度目のオリンピックに臨む宇野選手、北京五輪のフリーは「ボレロ」です。

「最後のステップは跳躍から始まって、ものすごく盛り上がります。五輪でも最後まで闘志を失わず、見ている人の心を動かす演技をしてくれると期待しています」

*報知新聞社・矢口亨カメラマン
2019年からフィギュアスケートを撮影。
その他、野球や五輪競技全般を担当。
写真集「羽生結弦 2019-2020」

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