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【ラグビーW杯】世界1位アイルランドは初の4強なるか 百戦錬磨のニュージーランドが準決勝に駒を進めるか

2023年10月14日 9:30
【ラグビーW杯】世界1位アイルランドは初の4強なるか 百戦錬磨のニュージーランドが準決勝に駒を進めるか
アイルランド初の4強以上進出の鍵を握るSOジョナサン・セクストン主将 【写真:齋藤龍太郎(楕円銀河)】
ラグビーワールドカップ2023フランス大会(9月8日-10月28日)

他を寄せ付けない快進撃で世界ランキング1位を守り続けるアイルランドと、2大会ぶりの王座奪還を目指す同4位ニュージーランド

ラグビーW杯フランス大会の優勝候補同士が、2大会連続で準々決勝の舞台で対戦します。

プール戦全40試合が終了し、W杯は決勝トーナメントに突入しました。

並み居る強豪同士が対戦するなか、パリ郊外サン=ドニのスタッド・ド・フランスで行われる準々決勝、アイルランドvsニュージーランドは今大会でも屈指の好カードで、今最も勢いのあるチーム同士のぶつかり合いとなります。

アイルランドは、大会でも屈指の激闘となった南アフリカ戦(○13-8)を含めプールBで4戦全勝、そしてテストマッチ17連勝を飾っています。

準々決勝でニュージーランドに勝てば、そのニュージーランドとイングランドが持つテストマッチ最多連勝記録の18連勝に並ぶという偉業を成し遂げます。

チームの充実の原動力となっているのはキャプテンにして絶対的司令塔として長年チームに貢献し、今大会プール戦全体3位の51得点を挙げているSO(スタンドオフ)ジョナサン・セクストン主将です。

そしてSH(スクラムハーフ)ジェイミソン・ギブソン=パーク選手、パスを受け一気にゲインするCTB(センター)バンディー・アキ選手、決定力とチャンスメイクに優れたWTB(ウイング)ジェームズ・ロウ選手といったニュージーランド出身選手たちの活躍が勝利には欠かせません。

2022年7月、そんなアイルランドを最後に下しているのがニュージーランド。

今大会開幕戦でフランスに敗れ(●13-27)史上初の大会プール戦黒星を喫したものの、その後は立て直しに成功。イタリアには14トライの猛攻で96-17と圧勝するなど、世界屈指のアタッキングチームの本領を発揮中です。W杯で最多タイの3度の優勝を誇る経験値がここに来て生きています。

アタックの中心的役割を担うのは、そのイタリア戦でハットトリック(3トライ)を決めたSH(スクラムハーフ)アーロン・スミス選手とSO(スタンドオフ)リッチー・モウンガ選手のハーフ団です。

周りの選手を使うだけでなく自らもランで前進し、的を絞らせないアタックで相手ディフェンスを翻弄します。LO(ロック)スコット・バレット選手、CTBジョーディー・バレット選手、そしてFBボーデン・バレット選手の兄弟揃ってのパフォーマンスも勝敗の鍵を握ります。FLサム・ケイン主将の統率力も勝利には欠かせません。

W杯で4強以上への進出経験がないアイルランドがその壁を破るのか、ニュージーランドが2019年大会に続いてアイルランドを退けるのか。伝説の名勝負になる可能性を秘めた一戦に世界が注目しています。
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