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【ラグビーW杯】2大会連続4強を目指すウェールズを日本を破ったアルゼンチンは止められるか

2023年10月14日 9:01
【ラグビーW杯】2大会連続4強を目指すウェールズを日本を破ったアルゼンチンは止められるか
HOフリアン・モントーヤ主将(中央)を中心に結束するアルゼンチン【写真:齋藤龍太郎(楕円銀河)】
ラグビーワールドカップ2023フランス大会(9月8日-10月28日)

ラグビーW杯フランス大会はプール戦の全40試合が終了し、決勝トーナメントに進出する8チームが決まりました。『負けたら終わり』のノックアウトステージに突入したW杯はここから一段と熱を帯びていきます。

10月15日(日)に行われる決勝トーナメント初戦、準々決勝1戦目は、プールCを全勝で1位通過したウェールズと、プールD最終戦で日本を破り2位通過したアルゼンチンが対戦します。世界ランキング6位と8位の強豪同士が相まみえる好カードです。

前回の2019年大会は4位で大会を終えるなど、W杯で好成績を残し続けている名将ウォーレン・ガットランドHC(ヘッドコーチ)率いるウェールズ。持ち味は、精度の高いタックルに基づくディフェンスです。プール戦のタックル成功数は669回と全体2位で、これは1位の日本(670回)に次ぐ回数となっています。

また、ロースコアの試合が多かったウェールズですが、今大会はアタックも光っています。フィジー戦とポルトガル戦で各4トライ、オーストラリア戦で3トライ、そしてジョージア戦で6トライを畳み掛けました。

その原動力となっているのが、大会2位タイでチームトップの5トライを挙げている若きWTB(ウイング)ルイス・リース=ザミット選手や、前回大会トライ王のWTBジョシュ・アダムス選手、アタックのタクトを振る絶対的司令塔のSO(スタンドオフ)ダン・ビガー選手ら世界屈指のBK陣です。攻守のキーマンであるFL(フランカー)ジャック・モーガン共同主将が豪華な顔ぶれをまとめます。

対するは、2大会ぶり4度目の8強入りを果たしたアルゼンチン。プールD最終戦の日本戦で見せた爆発的なアタックが魅力です。ハットトリック(3トライ)を決めたWTBマテオ・カレーラス選手、トライとプレースキックでチームの得点源となっているWTBエミリアーノ・ボフェリ選手、そしてマテオ選手の兄でチームのアタックを統率するSOサンティアゴ・カレーラス選手と、こちらもウェールズに負けない世界的名手がそろっています。

FL(フランカー)パブロ・マテーラ選手が負傷離脱した影響は否めませんが、HO(フッカー)フリアン・モントーヤ主将を中心に屈強なFW (フォワード)陣が結束すれば、2大会ぶりの4強入りもおのずと見えてくるはずです。

精度の高いアタックとディフェンスがぶつかり合う注目の一戦は、マルセイユのスタッド・ド・マルセイユでキックオフを迎えます。

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