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森重航「ずっと心の中に残っている」亡き母がかけた最期の言葉

2022年2月19日 16:38
森重航「ずっと心の中に残っている」亡き母がかけた最期の言葉
森重航選手(左)と有働由美子キャスター(右)
北京五輪スピードスケート男子500mで銅メダルを獲得した森重航選手(21)が18日、日本テレビ「news zero」の取材に応じました。

今大会が五輪初出場の森重選手。2010年のバンクーバー五輪で獲得して以来、スピードスケート男子500mに12年ぶりのメダルをもたらしました。

番組のインタビューでは、レースを終えた心境、また亡き母親への思い、そして新たな目標について明かしました。

◇以下、news zero取材の内容

――全てのレースが終わって、今どのようなお気持ちでしょうか?

「500m、1000mともに終わって、まずはやり切ったなという気持ちでいっぱいです」

――500mの銅メダルが6日前ですが、結構なお祝いメールとか来たのでは?

「はい、取った直後は本当にたくさんいただいて。高校の時の友達だったり家族だったり、本当にたくさんのメッセージをいただきました」

――森重選手は8人兄弟、しかも末っ子でいらっしゃるということですが、兄弟全員とお話はできましたか?

「まず、グループがあるので、そこのグループラインで話したんですけど、電話もみんなとつないでビデオ通話でしたので、みんなと楽しく話せました」

――試合前にはご家族からのメッセージがあったと聞いたのですが?

「まずはレース頑張ってっていう言葉と、お母さんだったらこう言ってたよという感じの言葉をいただきました。代弁してくれたというか、とりあえず“頑張っておいで”という言葉だった気がします」


そして、森重選手の支えとなったのは、3年前に亡くなった母・俊恵さんの存在でした。

――当時20キロ離れていたスケート場に送り迎えしてくれていたのはお母様ということでしたが、その存在というのは?

「冬で雪道で結構凍ってて危ないんですけど、本当ずっとゆっくり親が走っていて。それで自分が文句言って、遅いだの何だの言ってたのは覚えています」

――帰ったらお母様に一番いい報告ができるのではないでしょうか?

「そうですね、まあどんな結果でも温かい言葉をくれるとは思うんですけど、その中でもメダルを取れたというところで、すごくい結果を残せて良かったなと思います」

――あるお母様の言葉に支えられていたということですが?

「亡くなる直前に『スケート頑張れ』という言葉をくれたので、それが本当に今でも支えになってます。いや本当に苦しそうな言葉で、本当しゃべれないという風に連絡を受けていたので、その中でも絞り出してくれたので、ずっと心の中に残っています」

――また新しい目標ややりたいことはできましたか?

「また4年後、8年後にこの舞台に帰ってきたいという思いと、帰ってきたときには最高の結果を、今回よりもいい結果を残せるようにっていうふうに思っています」

――北海道に帰ったら一番何がしたいでしょうか?

「温泉に行きたいです」