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【箱根駅伝予選会】山梨学院大 2人の留学生はどちらが走る?経験豊富な上級生が順当にエントリー

2022年10月11日 9:00
【箱根駅伝予選会】山梨学院大 2人の留学生はどちらが走る?経験豊富な上級生が順当にエントリー
前回の箱根駅伝で1区14位の木山選手(4年)。留学生の貯金を日本選手が保てるかがカギ(写真:アフロ)
◇第99回箱根駅伝予選会(10月15日、東京都立川市)

日本テレビが中継を始めた1987年第63回箱根駅伝で初出場すると、65回大会にはケニアからの留学生が加わりパワーアップ。初出場から6年目の第68回大会で初優勝を果たし、70回、71回と連覇を成し遂げました。

しかし93回を最後にシード権からは遠のいており、96回予選会では初出場からの連続出場が途切れてしまいました(翌年に復帰)。

前回の箱根駅伝本大会では2区のポール・オニエゴ選手(当時4年)が区間4位と好走し、7人を抜いて7位に押し上げるも、その後は順位を落とし、総合18位でした。1区を予定していた主将の松倉唯斗選手(当時4年)を欠いたのが最後まで響き、目標のシード権には届きませんでした。

【今シーズンここまで】

留学生のボニフェス・ムルア選手、主将の伊東大暉選手、木山達哉選手ら、10000m28分台をもつ4年生がチームを牽引し、6月の全日本大学駅伝関東地区選考会でも要所を担いました。

さらにもう1人の留学生、ジェームス・ムトゥク選手(1年)が好記録を連発。5000mで13分34秒22をマークすると、7月の士別ハーフマラソンでは1時間1分49秒の好記録をマーク。両種目ともにチームトップのタイムを持っています。

また、北村惇生選手(3年)も10000m28分台に突入。全日本大学駅伝選考会は12位に終わりましたが、チームは上り調子です。

【近年の予選会】

3年前の予選会では、当時1年生だったムルア選手が個人10位と好走するも、チーム2番手が90位、3番手以降は3桁順位と振るわず、17位で敗退しました。

その前年も10位で何とか通過したものの、チーム4番手以降が3桁順位と苦戦。留学生の大きな貯金が見込めるものの、底上げに課題を残した年は苦戦が目立っています。

【注目選手】

◆ボニフェス・ムルア選手(4年)
なかなか勝ちきれないレースも多いものの、ハイレベルで安定した成績を残しています。今季は関東インカレの5000mで5位。全日本大学駅伝関東選考会で4組2着、日本インカレでは10000mで2位に入りました。1年時の箱根駅伝予選会では全体10位でしたが、いまだに本選には出場したことがありません。

◆ジェームス・ムトゥク選手(1年)
5000mでチームトップの13分34秒22で走ったかと思えば、7月の士別ハーフマラソンでは1時間1分49秒と長い距離でも結果を残しました。未知数な部分が多いものの、走力が高いのは確かです。

◆木山達哉選手(4年)
前回の箱根駅伝では1区に抜擢され区間14位。2年時は7区で区間19位でした。3月の日本学生ハーフでは1時間3分00秒の自己ベストをマーク。日本選手のエースとしての活躍が期待されています。

【予選会のポイント】

前回の箱根駅伝経験者で、ハーフマラソンの持ちタイムではチーム2番手の橘田大河選手(4年)が外れたものの、経験豊富な上級生を中心に順当にエントリーできた模様です。

2人エントリーされた留学生はともに力があり(当日の出場は1人まで)、どちらが出場しても大きなアドバンテージをもたらしそうです。

<第99回箱根駅伝予選会>
■日本テレビ地上波(関東地区ほか)生中継 10月15日(土)9:25~11:25 ※TVerでもライブ配信
■BS日テレ(録画放送)10月15日(土)午後7時~午後9時
■日テレジータス特別編 10月21日(金)午後7時半~午後10時

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