【箱根駅伝予選会】小川新監督就任の国士舘大 R.ヴィンセントは卒業も、多くの選手が調子上向き

箱根駅伝には1957年第33回大会に初出場、1960~70年代は上位の常連だった国士舘大学。66回大会を最後にシードから遠ざかり、不出場の年もありましたが、近年は留学生も入学し、6年連続で本選出場を続けています。前回の予選会は最後の1席(10位)での滑り込み通過でした。
本大会の往路は4年生主体のオーダーで挑み、4年連続2区のライモイ・ヴィンセント選手(当時4年)が区間2位タイの好走で7人抜きの活躍。10位まで35秒差の14位と、シード権が見える位置で往路を終えました。復路では9区の綱島辰弥選手(当時3年)が区間6位と健闘しましたが、総合では15位。それでも93回以降は20位→19位→18位→19位→18位と来ていただけに、ここ6年間では最高順位でした。
【今シーズンここまで】
今年4月、2020年から助監督を務めていた小川博之氏が新監督に就任。前監督の添田正美氏がコーチとなり、新体制がスタートしました。
前回の箱根駅伝を走った半数の5人が卒業し、戦力ダウンも懸念されましたが、6月の全日本大学駅伝関東選考会では、前回の箱根駅伝でも好走した綱島選手(4年)が1組目で6着。留学生のピータ―・カマウ選手(2年)が、最終組で3着と好走を見せました。チームとしては10位に終わったものの、岩下翔哉選手、川勝悠雅選手ら1年生が緊張感ある選考会を経験できたのも、長い目で見れば好材料と言えるでしょう。
そしてチームも、夏の間に大きく成長しました。10月1日の国士舘大学競技会では、余裕を持ちながらも多くの選手が自己ベストを更新。実に14人が29分28秒~35秒台で10000mを走り、秋に向けて調子が上向いています。
【近年の予選会】
93回9位→94回7位→95回9位→96回8位→97回5位→98回10位。ここ数年は留学生ら主力数名がフリー走で貯金を稼ぎ、他のメンバーが集団走でつなぐという戦略で、中位~下位ながらも6年連続で本大会出場を手にしています。