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【箱根駅伝予選会】花田新監督の早稲田大 ルーキーにも期待

2022年10月9日 8:00
【箱根駅伝予選会】花田新監督の早稲田大 ルーキーにも期待
早稲田大のエース井川選手(4年) 日本選手権では学生2位に入った(写真:長田洋平・アフロスポーツ)
◇第99回箱根駅伝予選会(10月15日、東京都立川市)

第1回箱根駅伝に出場した伝統を持ち、総合優勝13回を誇る早稲田大学。以来浮沈を繰り返しつつも、第53回大会からは46年連続で出場中です。また、瀬古利彦さんや渡辺康幸さん、大迫傑選手ら、各時代で日本を代表する名ランナーも輩出しています。

そんな名門校も、前回の箱根駅伝では無念のシード落ち。10000m27分台のスピードランナーを1~3区に並べる攻撃的オーダーを組みましたが、序盤から勢いに乗れませんでした。4区の石塚陽士選手(当時1年)がシード圏内の10位に押し上げたものの、その後は再び圏外に弾き出され、結局13位に終わりました。

【今シーズンここまで】

今年6月1日付で、かつての優勝メンバーであり「早大三羽烏」の1人、引退後は上武大とGMOインターネットグループで監督を務めた花田勝彦氏が駅伝監督に就任しました。前任の相楽豊氏は、チーム戦略アドバイザーという肩書きで指導にあたっています。新監督の効果か、これまで好不調の波が大きかった井川龍人選手(4年)がここまでは好調で、関東インカレ男子1部10000mで2位など結果を残しています。また、菖蒲敦司選手(3年)も3000m障害で関東インカレ2連覇、日本学生個人選手権優勝など好調をキープしています。

また、ルーキーの山口智規選手が士別ハーフマラソンで1時間3分台と早くも長い距離への対応を見せ、同じく1年の間瀬田純平選手もU20世界選手権1500mに出場しました。

【近年の予選会】

予選会は3年ぶりとなります。3年前はトップ通過を狙いながら思わぬ苦戦を強いられ、エースだった中谷雄飛選手(当時2年)を温存したのもあって、9位と冷や冷やの通過でした。当時、ルーキーながらチーム内2番手、3番手で走ったのが現4年生の井川選手、鈴木創士選手でした。それだけに、油断大敵なのは百も承知のはずです。
また花田新監督は、かつて上武大の監督として予選会で結果を残しており、そのノウハウもチームにとってプラスとなることでしょう。

【注目選手】

■井川龍人選手(4年)
かつては調子にムラがありましたが、今季は安定感がアップ。10000m27分台の記録を持つスピードランナーです。

■鈴木創士選手(4年)
今季前半戦は体調に不安がありましたが、夏は好調で、駅伝主将としてチームを引っ張りました。ロードが得意で、3年連続で出場している箱根駅伝での安定感も抜群です。

■菖蒲敦司選手(3年)
ここ数年冬場に調子を落とし、まだ箱根駅伝には出場していませんが、3000m障害の好選手で、1500mも得意としています。

■石塚陽士選手(2年)
高校時代は1500mの名手でしたが、今季は5000mが主戦場で、10000mでも28分36秒53と好記録をマークしています。マルチに活躍し、昨年度は全日本大学駅伝で5区4位、箱根駅伝で4区6位と、ロードでも抜群の安定感を誇りました。

■伊藤大志選手(2年)
高校時代には5000mで高校歴代2位(現4位)をマーク。大学入学後は結果を出せずにいましたが、今年5月に5000m13分35秒70の自己ベストをマークしました。

■間瀬田純平選手(1年)
1500mを得意とし、高校歴代4位(3分42秒22)の記録を持っています。今季はU20世界選手権にも出場しスピードランナーの印象が強いものの、ロードにも強く、高校時代は全国高校駅伝の1区(区間7位)など10kmのロードレースでも結果を残しています。

■山口智規選手(1年)
高校時代に5000m高校歴代3位をマーク。5000mを主戦場に今季は日本選手権にも出場しました。また、士別ハーフマラソンでは1時間3分台で走っており、長い距離にもすでに対応しています。

【予選会のポイント】

前々回の箱根駅伝で9区4位の実績がある、4年生の小指卓也選手は外れましたが、ほぼ順当なエントリーとみられています。戦力的には、大きなアクシデントがなければ、予選通過の可能性は高いと言えるでしょう。

【第99回箱根駅伝予選会放送予定】
■日本テレビ地上波(関東地区ほか)生中継
10月15日(土)9:25~11:25 ※TVerでもライブ配信
■BS日テレ(録画放送)
10月15日(土)午後7時~午後9時
■日テレジータス特別編
10月21日(金)午後7時半~午後10時

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