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【箱根駅伝予選会】前回屈辱のシード落ち 東海大はエース復活で復権なるか

2022年10月8日 12:30
【箱根駅伝予選会】前回屈辱のシード落ち 東海大はエース復活で復権なるか
東海大のエース石原翔太郎選手(3年) 第97回箱根駅伝では3区区間賞(写真:日本スポーツプレス協会/アフロスポーツ)
◇第99回箱根駅伝予選会(10月15日、東京・立川)

前回の箱根駅伝、東海大学は9区まで8位とシード圏内に付けながら、アンカーの吉冨裕太選手(当時4年)が区間19位と苦戦し、残り1kmで法政大学にかわされ、8年ぶりにシード権を逃しました。

総合タイムは10時間59分38秒と、11時間を切ったチームがシード権を逃したのは史上初。また箱根駅伝初優勝からわずか3年後の屈辱でした。当時2年の石原翔太郎選手が春先にエース級の活躍を見せたものの、その後けがで長期離脱し、箱根駅伝に間に合わなかった影響が響きました。それでも、5区で吉田響選手が区間2位、7区で越陽汰選手が区間3位と、1年生が好走を見せたのは好材料でした。

【今シーズンここまで】

6月の全日本大学駅伝関東地区選考会では、駅伝主将の宇留田竜希選手(4年)や松崎咲人選手(4年)、川上勇士選手(4年)らが欠場したものの、1組で独走した吉田選手(2年)や最終組で他校のエース格と互角に渡り合った梶谷優斗選手(2年)らの活躍があり、堂々と4位で本大会出場を決めました。

さらに、長期のケガで離脱していた石原選手(3年)が復帰し、早速、7月のホクレンDC千歳大会で5000mの自己新記録をマーク。復活したエースは、予選会でも大きな力となりそうです。

【近年の予選会】

予選会からの再出発は8年ぶり。距離がハーフマラソンにのびてからは初めての予選会となります。第89回予選会では、当時主将でエースだった村澤明伸選手(現SGホールディングス)をケガで欠き、まさかの12位と予選敗退。連続出場が「40」で途切れています。その後は第90回・91回ともに3位で予選通過を果たしました。

【注目選手】

■石原翔太郎選手(3年)
1年時にブレイクし、全日本大学駅伝で4区区間新、箱根駅伝でも3区区間賞の活躍を見せました。2年時の関東インカレでは10000mで日本選手トップの2位となりましたが、その後、恥骨結合炎と大腿骨の疲労骨折で長期離脱。今季ようやく復活し、7月のホクレンDC千歳大会では5000mで13分29秒21の自己新記録をマークしました。両角速監督も全幅の信頼を寄せるエースです。

■松崎咲人選手(4年)
ロードを得意とし、1年時に箱根駅伝7区3位。2年時は両膝のケガに苦しむも、昨年度は全日本大学駅伝、箱根駅伝ともに2区と、エース区間を担いました。

■吉田響選手(2年)
前回の箱根駅伝で山のぼりの5区を2位と好走。区間賞には11秒届かなかったものの、7つ順位を上げる活躍を見せました。今年6月の全日本大学駅伝選考会では、10000m28分59秒50の自己ベストをマークしました。

■川上勇士選手(4年)
箱根駅伝では2年連続で6区を任され、それぞれ区間5位、6位と好走。双子の弟・竜也さんは、学生コーチとしてチームを支えています。

【予選会のポイント】

エース石原選手の復活は大きく、ベストメンバーを組むことができれば、本選でも十分に上位進出が可能な戦力を誇ります。一方で、6月の全日本大学駅伝選考会も、今回の箱根駅伝予選会も、主力全員を揃えることができなかったのは課題といえそうです。

特に竹村拓真選手(4年)、松尾昂来選手(3年)、梶谷選手(2年)、越選手(2年)といった、駅伝でも大きな戦力になると見られていた主力が多数エントリーから外れたのは気がかりです。また4人エントリーされ、そのうち少なくとも2人は走ることになる1年生も鍵を握りそうです。

【第99回箱根駅伝予選会放送予定】
■日本テレビ地上波(関東地区ほか)生中継
10月15日(土)9:25~11:25 ※TVerでもライブ配信
■BS日テレ(録画放送)
10月15日(土)午後7時~午後9時
■日テレジータス特別編
10月21日(金)午後7時半~午後10時

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