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【箱根駅伝予選会】スピード軍団の明治大 「公園」対策も抜かりなし

2022年10月9日 18:00
【箱根駅伝予選会】スピード軍団の明治大 「公園」対策も抜かりなし
第98回箱根駅伝の平塚中継所でたすきをつなぐ明大3区の児玉選手(左)と4区の小澤選手(写真:日刊スポーツ/アフロ)
◇第99回箱根駅伝予選会(10月15日、東京都立川市)

早稲田大学と同じく第1回大会箱根駅伝に出場している明治大学。総合優勝は7回を誇りますが、そのうち5回が戦前であるため、"古豪"と称されることが多くあります。

第97回大会ではわずか26秒差でシード落ち。その時の反省を生かし、第98回大会は序盤からエース格を並べて攻めのオーダーを組みました。しかし後手に回る展開に。4区の小澤大輝選手(当時3年)、7区の富田峻平選手(当時3年)が、それぞれ区間7位、区間2位と奮闘を見せ、アンカーの橋本大輝選手(当時4年)も区間4位の好走で追い上げましたが、シード権争いに絡むことなく、総合14位。往路が17位で復路が3位と、序盤のつまずきが悔やまれるレースでした。

【今シーズンここまで】

前半戦は富田選手、小澤選手(ともに4年)、児玉真輝選手(3年)の3人の主力が目立ちました。夏は1、2年時に箱根駅伝2区を走った加藤大誠選手(4年)も好調で、また森下翔太選手、吉川響選手、堀颯介選手、室田安寿選手の4人のルーキーがAチームで夏を過ごしました。中でも森下選手は、富田選手や小澤選手らエース格と競り合ったといい、今回の予選会にもエントリー。即戦力としての活躍が期待されています。

【近年の予選会】

第94回予選会では、阿部弘輝選手(7区区間記録保持者。現住友電工)ら好選手を多数擁しながらも13位に終わり、本大会出場を逃していますが、それ以降は上位通過を果たしています。特に前回までのフラットな陸上自衛隊立川駐屯地内のコースは、スピードランナー揃いの明大にとっては好都合で、前回の第98回予選会では2位に大差を付けてトップ通過を果たしました。起伏の多い昭和記念公園内のコースに3年ぶりに戻ることで、どんな影響が出るのかが気になるところです。

【注目選手】

■富田峻平選手(4年)
前回の箱根駅伝で7区2位。3月の日本学生ハーフで4位。5月の関東インカレは、10000m5位、5000m7位と2種目で入賞を果たしました。マルチに対応するスピードランナーです。

■小澤大輝選手(4年)
前回の箱根駅伝で4区7位。今年は3月の日本学生ハーフで7位、4月の日本学生個人では10000m4位。5月のゴールデンゲームズinのべおかでは5000m13分43秒81の自己ベストをマークし、その後もコンスタントに13分台で走っています。今季の主将。

■児玉真輝選手(3年)
箱根駅伝は1年で1区16位、2年で3区14位。今季は5月のゴールデンゲームズinのべおかで5000mの自己ベスト13分47秒10をマーク。関東インカレでは10000mで先輩の富田選手、小澤選手に先着し、4位入賞を果たしています。

■加藤大誠選手(4年)
1、2年時に2年連続で箱根駅伝2区に抜擢されました。前回の予選会では日本選手トップ争いを演じ、チームトップの個人9位と好走しました。爆発力のある走りが魅力です。

■森下翔太選手(1年)
広島の名門、世羅高校出身。昨年の全国高校駅伝では1区区間賞を獲得し、全国2連覇に貢献しました。トラックよりロードを得意としていて、在学中にマラソン挑戦を希望しています。

【予選会のポイント】

フラットなコースから細かいアップダウンのあるコースに戻るため、春先から起伏のあるコースを走り込み、また夏は長い距離も走り込みました。予選会に向けても、10月2日の試走会でラスト5キロを徹底的に確認しており、抜かりはないようです。
前回の箱根駅伝で6区12位だった杉本龍陽選手(4年)、前回の予選会にチーム唯一の1年として出場した尾崎健斗選手(2年)といった実力者が外れたましたが、他の主力は順当にエントリーされています。


【第99回箱根駅伝予選会放送予定】
■日本テレビ地上波(関東地区ほか)生中継
10月15日(土)9:25~11:25 ※TVerでもライブ配信
■BS日テレ(録画放送)
10月15日(土)午後7時~午後9時
■日テレジータス特別編
10月21日(金)午後7時半~午後10時

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