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【箱根駅伝予選会】74年連続本大会出場中の日体大 エース藤本ら主力不在の正念場を乗り越えられるか?

2022年10月11日 6:00
【箱根駅伝予選会】74年連続本大会出場中の日体大 エース藤本ら主力不在の正念場を乗り越えられるか?
第97回箱根駅伝で10区17位の名村選手(4年)。10000mではエース藤本選手に次ぐ持ちタイム(写真:アフロ)
◇第99回箱根駅伝予選会(10月15日、東京都立川市)

1949年第25回箱根駅伝に初出場して以来、74年連続で出場している日本体育大学。総合優勝は10回、近年では2013年第89回大会で優勝を飾っています。

しかし、第95回大会以降はシードに届いていません。前回の箱根駅伝では1区で19位と出遅れるも、2区のエース藤本珠輝選手(当時3年)が区間10位で5人抜き。3区の大畑怜士選手(当時4年)も区間9位と奮闘しましたが、その後は順位を落としました。復路は6区~9区で、区間20位、19位、19位、19位と苦戦し、総合17位でした。

【今シーズンここまで】

エースの藤本選手(4年)が春先から活躍。4月の学生個人選手権は5000m5位入賞。さらに関東インカレではハーフマラソンに出場し、1時間2分20秒の大会新記録で優勝を飾りました。

しかしその後故障のため全日本大学駅伝関東地区選考会を欠場すると、箱根駅伝予選会のエントリーにも間に合いませんでした。

分須尊紀選手(2年)が、関東インカレ3000m障害で2位に入るなど奮闘しましたが、髙津浩揮選手、九嶋大雅選手(ともに4年)、漆畑徳輝選手(3年)ら箱根駅伝を走った上級生が相次いで離脱し、全日本選考会は15位に終わるなど苦しい前半戦となりました。

【近年の予選会】

前回は、故障が長引き出場が危ぶまれていた藤本選手が結局出場し、しかもチームトップの全体15位と好走して大きな貯金をもたらしました。

前々回の第97回予選会は池田耀平選手(当時4年、現花王)と藤本選手の2枚看板がチームを牽引しました。

過去の予選会では苦戦が予想された年もありましたが、中堅を担う4年生らが奮闘し、本戦への連続出場を守ってきました。

【注目選手】

◆分須尊紀選手(2年)
東農大二高では、5000mの高校記録保持者である石田洸介選手(東洋大)と同期。インターハイの代替大会・全国高校陸上では3000m障害で日本一に輝きました。1年時から箱根駅伝のメンバーにも入り、4区15位でした。

◆名村樹哉選手(4年)
箱根駅伝には2年時の第97回大会に出場し、10区17位。大舞台での大きな実績はありませんが、10000mの持ちタイムは、藤本選手に次いでチーム2番目。窮地を救う走りを見せられるでしょうか。

◆九嶋大雅選手(4年)
関東インカレの3000m障害に出場し、予選で転倒しケガをするも、最後まで走り切り、決勝進出を決めました(決勝は欠場)。前回の箱根駅伝では8区19位でした。

【予選会のポイント】

エースの藤本選手を筆頭に、髙津浩揮選手(4年)、村越凌太選手(4年)、漆畑徳輝選手(3年)、吉冨純也選手(3年)といった上級生の箱根駅伝経験者が多数欠場。

10月1日の日体大競技会で10000mを29分32秒台で走った3人のルーキーがエントリーされるなど、10000mの持ちタイムを見る限りでは安泰のようにも見えますが、戦力ダウンは否めません。主力不在を全員でカバーし、連続出場への正念場を乗り切れるでしょうか。

第99回箱根駅伝予選会
■日本テレビ地上波(関東地区ほか)生中継 10月15日(土)9:25~11:25 ※TVerでもライブ配信
■BS日テレ(録画放送)10月15日(土)午後7時~午後9時
■日テレジータス特別編 10月21日(金)午後7時半~午後10時

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